Wシリーズ、2021年シーズンの開催カレンダー発表。全8戦がF1のサポートレースに
Wシリーズは、F1のサポートレースとして行なわれる2021年シーズンの開催カレンダーを発表した。
2021年シーズンからF1のサポートレースとして開催される、女性ドライバーによるフォーミュラカーシリーズ『Wシリーズ』。その全8戦の開催カレンダーが発表された。
2019年に発足したWシリーズは、2レースをF1のサポートレースとする形で2020年シーズンを開催する予定となっていたが、コロナ禍の影響を受けてシーズン自体がキャンセルとなってしまっていた。
F1は2021年からコスト削減策の一環として、併催するFIA F2とFIA F3をそれぞれ別の週末に開催することを決定した。これにより各グランプリウィークエンドに追加のレースを組み込む余裕が生まれたため、Wシリーズの全8戦をF1のサポートレースとすることが可能となったのだ。
2021年のWシリーズは6月26日、すなわちF1フランスGPの予選日にル・キャステレ(ポール・リカール)で開幕する。その後は7月にシュピールベルク(レッドブルリンク)、シルバーストン、ブダペストで3レースを開催した後、夏休み明けにスパ・フランコルシャンで第5戦を開催。ヨーロッパ最後のレースはオランダのザントフールトで行なわれ、10月下旬にオースティン、メキシコシティとアメリカ大陸でのフライアウェイ2連戦を開催して閉幕となる。
なお、Wシリーズの詳細なレーススケジュールについては後日発表されるとのことだ。メキシコシティ以外の7戦ではFIA F2またはFIA F3が同じ週末に組み込まれることになるが、どちらも来季から1ラウンド3レース制にフォーマットが変更されている。
WシリーズのCEOであるキャサリン・ボンド・ミュールは次のようにコメントした。
「2021年のレースカレンダーが本日発表となりましたが、これにより世界最高峰のレースシリーズであるF1とWシリーズを併催するという展望がより待ち遠しくなりました」
「ヨーロッパとアメリカ大陸において象徴的なサーキットで行なわれるこれら8つのレースでは、速く恐れを知らない女性ドライバーたちが自らのスキルを披露し、文字通り世界を代表するレーシングドライバーたちのタイヤ痕を追いかけることになります」
「Wシリーズの使命は常に、女性レーシングドライバーへの関心と将来性を高め、世の少女、女性に影響を与えることです」
「F1とのパートナーシップによって組まれた2021年のレーススケジュールは、Wシリーズをモーターレーシングにおける最高の舞台に置き、新たな顧客や地域に向けて発信をすることになるため、世界的な露出や影響力を大幅に高めることになります」
「私たちWシリーズのドライバーたちはレースを戦い、楽しむ準備ができています。来年6月にフランスで開催される2021シーズンの開幕戦が早く来て欲しいです」
F1のモータースポーツ部門を取り仕切るロス・ブラウンも次のようにコメントを寄せた。
「2021年にWシリーズが加わる8つのF1レースについて発表でき嬉しく思っている」
「ここには、このシリーズに参加するドライバーたちの卓越した才能を示すエキサイティングなサーキットが揃っている」
「全ての人に対して、このスポーツの最高峰にたどり着くチャンスを与えることは非常に重要だと考えている。Wシリーズとの提携は、F1の多様性を高めるという我々の決意と取り組みを示している」
■Wシリーズ 2021年シーズン開催カレンダー
第1戦 6月26日:ル・キャステレ(フランス)
第2戦 7月3日:シュピールベルク(オーストリア)
第3戦 7月17日:シルバーストン(イギリス)
第4戦 7月31日:ブダペスト(ハンガリー)
第5戦 8月28日:スパ・フランコルシャン(ベルギー)
第6戦 9月4日:ザントフールト(オランダ)
第7戦 10月23日:オースティン(アメリカ)
第8戦 10月30日:メキシコシティ(メキシコ)
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