Wシリーズ、F1とパートナーシップ締結。2021年は8戦がF1のサポートレースに
Wシリーズは2021年、F1のサポートレースとして8イベントを開催することが決定した。
女性ドライバーによって争われるフォーミュラカーの選手権であるWシリーズは、2021年シーズンの計画について発表。F1のサポートレースとして8イベントが開催されることとなった。
F1とWシリーズの間では以前から話し合いが行なわれていたが、来季から現在F1のサポートレースとして開催されているFIA F2とFIA F3のラウンド数を減らし、それぞれが同時に開催されないようにスケジュールを調整した。これにより、新たなサポートレースを開催するための扉が開かれた形だ。
Wシリーズは来季、計8イベントでF1のサポートレースとして開催することで合意したが、その8イベントがどこで行なわれるものなのかはまだ明らかにされていない。
WシリーズのCEOであるキャサリン・ボンド・ミュールは次のようにコメントした。
「初開催の(2019)シーズンが成功裏に終わった後、私たちWシリーズがF1と2021年以降のパートナーシップを組むことができ、本当に嬉しく思っています」
「F1は誰もが認める世界最高峰のモーターレースシリーズです。Wシリーズを将来的にさらに大きくすると誓った時、F1は私たちの究極の目標でした」
「WシリーズがF1と協力して行なわれることにより、私たちのシリーズの世界的な活動範囲や影響力が大幅に高まることは間違いありません」
「2019年にWシリーズが人気を博し、成功を収めたあらゆる要因はそのまま引き継がれます。マシンは同じですし、レースは拮抗したレベルの高いものとなるでしょう。私たちの目標は女性レーシングドライバーの将来性、彼女たちに対する関心を高めることです。Wシリーズが人々を楽しませるようなものになる事を願っていますし、そうさせるつもりです」
「私たちはこれ(Wシリーズ)が、プロのレースキャリアを切り拓きたいと考える全ての女性レーシングドライバーにとって、重要な踏み台となる事を望んでいます。そして(Wシリーズが)F1に近いということは、そのプロセスを強化してくれることでしょう」
「WシリーズがFIAスーパーライセンスポイントを獲得できるようになったことも、その点で重要な要素と言えるでしょう」
「私たちはチェイス・キャリー(F1 CEO)やロス・ブラウン(F1マネージングディレクター)らがWシリーズを信頼し、多様性や包括性を優先してくれていることに感謝します。そして、彼らの素晴らしい#WeRaceAsOneプログラムを今後も推進していくための手助けをしていきたいです」
また、F1のモータースポーツ部門を取り仕切るブラウンは次のように語った。
「我々は今週、2021年シーズンについての発表ができたことに興奮している。また、異例の2020年シーズンでは開催できなかった新しいレースと、既存のサーキットがミックスされたスリリングなシーズンを楽しみにしている」
「その年の8レースにおいて、Wシリーズをパートナーとして迎えられることは私たちにとって本当に重要な瞬間です。彼らは2019年にレースを始めて以降、多くの人にとっての道しるべとなっている」
「我々は、全ての人に対してこの競技の最高峰に到達するチャンスを与えるということが、とてつもなく重要だと思っている。来シーズンのF1と(Wシリーズ)のパートナーシップは、彼女たちのエキサイティングなシリーズを紹介するという責任と決意、そしてこのスポーツにおける多様性を構築することの重要性を示している」
2019年に発足したWシリーズは、1年目をDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)のサポートレースとして開催。2020年はアメリカとメキシコでF1のサポートレースとなる予定だったが、新型コロナウイルスの影響でシーズン自体がキャンセルされた。
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