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Wシリーズ2年目迎える小山美姫「上を目指すためにはチャンピオン以外考えられない」

2021年シーズンもWシリーズにフル参戦する小山美姫は、今後のレースキャリアでステップアップしていくためにチャンピオンだけを目指して戦っていくと力強く宣言した。

小山美姫 Miki Koyama(B-MAX ENGINEERING)

 女性のみで争われるフォーミュラカーのレースカテゴリー、Wシリーズ。そこにただひとりの日本人ドライバーとして参戦しているのが、小山美姫だ。

 小山はWシリーズ発足初年度となった2019年、オーディションを勝ち抜いて同シリーズへの参戦権を勝ち取った。そして迎えたシーズンで小山は、安定して上位に食い込む走りでランキング7位に。この結果を受けて翌2020年シーズンへの参加権も手にした。

 しかしながら、2020年のWシリーズはコロナ禍の影響を受けてシーズン自体がキャンセルに。昨年はその関係でほとんどレースに出られなかったという小山だが、その分6月に開幕を控える2021年シーズンに向けての気合いは十分だ。

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 今季のWシリーズでの目標を尋ねられた小山は「チャンピオン」と即答。今後のステップアップのためには、チャンピオン以外考えられないと語った。

「チャンピオン以外、意味無いと思っています」

「Wシリーズで上位になった子たちは色んなところからオファーが来ているので、決して1位以外に価値がないという訳ではありません。ただ、やっぱりここから上を目指すためにはチャンピオン以外考えられないと思っています」

 先日はスーパーフォーミュラ・ライツの開幕大会に出場した小山だが、5月初旬には渡欧予定で、そこからWシリーズ参戦に向けての準備を進めていくことになるようだ。なお、彼女は現在レッドブル・レーシングからのサポートを受けているといい、同チームの拠点があるイギリスのミルトンキーンズに居を構えることになるという。今季はWシリーズ全戦がF1のサポートレースとなるため、小山はレッドブル・レーシングの面々が見る前で良い走りを披露したいと話していた。

 そんな小山も、現在23歳。最終目標はF1と話す彼女自身、F1へのステップアップを目指す上ではかなりギリギリの年齢であることも自覚している。しかし、夢を諦めた訳ではない。「いつも現実的な目標を挙げられないのが私なんですけどね」と笑ってみせる彼女は、来季日本国内のカテゴリーでレース活動をすることも視野に入れながらも、今季のWシリーズでチャンピオンを獲ることで、ヨーロッパでステップアップするチャンスを掴みたいと語った。

Miki Koyama

Miki Koyama

Photo by: Andrew Hone / Motorsport Images

「多分、今後分かれ道になるのが、日本でやるのか海外でやるのかというところだと思います」

「来年以降に(スーパーGTの)GT300にデビューしたいという思いもあります。今は女性ドライバーがスーパーGTにはいませんしね。そしてもし日本で活動するのなら、(スーパーフォーミュラ)ライツにも参戦したいです」

「フォーミュラカーは基礎的な動きを学べるので、やっぱりフォーミュラカーは乗っていたいんですよね。そしてその頂点となるのはF1ですし、やるからにはトップに行きたいのでF1を目指しています。年齢的に厳しいのも事実ですが、角田(裕毅)選手のように一気に上がっていけば不可能ではないと思っています。Wシリーズでチャンピオンを獲れば、F2のチームからオファーをもらえるかもしれません」

「その(ステップアップの)パーセンテージを上げるのも下げるのも自分だと思うので、そういう意識で1年を過ごしたいです。今年良い走りをできればパーセンテージは上がるし、そこそこの走りしかできなければ下がると思います」

「今自分が成長することがこれからの選択肢を増やすことに繋がると考えています。ここで今頑張れなければ選択肢は狭くなっちゃう。年齢と共に選択肢は狭まってしまいますが、実力が上がっていけばそこは取り戻せるはずです」

 

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