





アウディは水曜日に声明を発表。それによれば、アウディは今季限りでWEC(世界耐久選手権)から撤退し、モータースポーツにおける主要な活動の場面をフォーミュラEに移すという。DTMのプログラムは継続するようだ。また、世界ラリークロス選手権に関する決定は未だなされていないが、アウディはEKSチームにマシンを提供することができると示唆している。
アウディCEOのルパート・シュタートラーは、「我々は将来の電気エネルギーのために、レースを戦うつもりだ」と語っている。
「当社の生産車は、次第に電気自動車になっていく。そして当社のモータースポーツ用のクルマも、アウディの技術的な先鋒として、同じようにならなければならない」
この日発表されたリリースにはまた、「アウディの歴史の中でも最大の変革期にある」と記されると共に、フォーミュラEへの関与を深めることも、強く記されている。
「フォーミュラEは、将来に向けた大きな可能性を秘めたレースシリーズだとみなしています。それが現在、アプト・シェフラー・アウディ・スポートとの提携を強化している理由だ。フルワークスへの道筋については、現在積極的に技術開発への取り組みに参加しています」
報告によれば、WECの富士6時間レースでアウディのマシンがトップを走行中に、同シリーズからの撤退が検討されていたことが明らかになった。また、このシリーズにかかるコストと、ディーゼル技術が縮小傾向にあることも、撤退を決めた要因になったようだ。
アウディは当初、2017年をもってWECから撤退すると言われていた。
「この18年間のプロトタイプレースにおいて、アウディは非常に成功した。ここから去るのは、非常に厳しいことだ」
アウディのモータースポーツ部門を率いるヴォルフガング・ウルリッヒはそう語った。
「アウディ・スポート・チーム・ヨーストは、この期間のWECを形作った。他にはそのようなチームはない」
「私は、我々のチーム、ラインホルト・ヨースト氏と彼のチーム、ドライバーたち、そしてパートナーやスポンサーの皆さんに、この大きな成功を収めた協力に対して、感謝の気持ちを表したいと思う」
このニュースにより、来季のWECのLMP1クラスには、ポルシェとトヨタの2チームのみが残るということになる。
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この記事について
シリーズ | WEC |
執筆者 | Jamie Klein |