セナとの激しいLMP2トップ争いを制したGドライブ、「光栄だ」とウィル
WEC富士終盤での激しいLMP2トップ争いを制したのは、代替ドライバーのスティーブンスだった。




WEC富士の終盤で43号車リジェのブルーノ・セナは、26号車Gドライブのウィル・スティーブンスとLMP2クラス優勝を争った。結果、セナは熾烈なバトルに破れ、スティーブンスに表彰台の頂点を明け渡した。
しかし、セナは今季の3勝目を逃がすこととなった要因が、13号車レベリオンのマテオ・トッシャーによるものだと考えている。
「もちろん、非常に残念だよ」セナは語った。
「僕たちは素晴らしいレースができていた。レース中のミスもなく、Gドライブの1.4秒差でフィニッシュできた。これは素晴らしい仕事だったと思う」
「話しづらいが、正直なところレース中は僕たちがリードしていた。しかし、別のクラスのレベリオンがターン10で僕たちを妨げた」
「それで2秒も使ってしまった。僕たちが持っているはずだったマージンをそこで失った。とても残念だ。ラスト3−4ラップで僕はGドライブから逃げ切る自信があった」
またセッション残り30分で、スティーブンスはメインストレート上でセナをオーバーテイクしたが、その際にトラックリミットを示す白線を超えた。
「彼は白線があったことを知っていたと思う」セナはその状況を語った。
「僕のラインははっきりしていて、全くブレていなかったはずだ。積極的に何かをしたわけではない」
「それでも彼が、トラックの外へはみ出していった。それから別のマシン(レベリオン)が妨害してきたんだ」
今季初優勝をもたらしたスティーブンス
一方、同日、DTMに参戦したルネ・ラストの代替ドライバーとして、ル・マン24時間ぶりにWECをドライブしたスティーブンス。彼はセナをかわし、勝利することを確信していたと言う。
スティーブンスは、不運により勝利を逃してきたGドライブに今季初のクラス優勝をもたらした。
「ラストスティントはとても大変だった。最後にブルーノがピットから出てくるのは想像できていた」とスティーブンスは語った。
「始めのラップは、感覚を思い出すための良いチャンスだった。ドライブにギャップを感じていたんだ。チームには本当に感謝している。チームの後押しで手にしたいものが得られた!」
「今季、チームはより多くの勝利を獲得していかなくてはならない状況だ。今回、勝利を挙げてチームに貢献できたことは光栄なことだよ」
この記事について
シリーズ | WEC |
ドライバー | ブルーノ セナ , Will Stevens |
チーム | G-Drive Racing |
執筆者 | Jamie Klein |