ディ・グラッシ、タイトル獲得を諦めず。「”本当の最終コーナー”までプッシュし続ける」
ディ・グラッシは、WECから撤退するアウディへの手向けとして、タイトルの獲得を諦めていない。






ルーカス・ディ・グラッシは、オリバー・ジャービスとロイック・デュバルと共にドライブするアウディ8号車で、ランキング3位につけている。
彼は、ランキングトップのポルシェ2号車からは残り2レースで28.5ポイント離されているが、残り2レースの追い上げ次第で、まだタイトル獲得はあり得ると考えている。
「もちろん、それ(アウディWEC撤退)を聞いた時は辛かったけど、アウディは18年間、素晴らしい仕事をしてきたとみんなが同意してくれると思う」とディ・グラッシは、アウディがWECから撤退するとの報を受けて、motorsport.comに語った。
「撤退は難しい判断だけど、全てのモータースポーツの、全てのマニュファクチャラーに、その時は来る。受け入れて、前を向かなければならない」
タイトル争いに関してディ・グラッシは「僕たちは失うものは何もない。両方のレースに勝って、2号車が5位以下に終われば、僕らがチャンピオンだ」と語った。
「だから、僕たちはそれぞれのレースで(2号車に対して)15ポイント多く獲らなければならない。ここ最近の2号車のパフォーマンスを考えると、不可能じゃないはずだ」
「僕たちはすごく速いマシンを持っている。だから勝って、アウディの黄金時代の幕を降ろすことに集中する」
「撤退するまでに1勝でもできれば、すごく特別なものになるだろうし、みんなにとって素晴らしいことだろう。けど何が起きても、僕らはアウディにとっての最終コーナーまで、プッシュして戦い続けるよ」
「僕たちはアウディに恩義があるし、それがアウディが常にレースでやってきたことだからね」
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この記事について
シリーズ | WEC |
ドライバー | ルーカス ディ・グラッシ |
チーム | Team Joest |
執筆者 | Sam Smith |