トヨタ、新空力を投入し、ル・マンの”悲劇”から脱却を目指す

トヨタは今週末のニュルブルクリンク6時間レースに全く新しい空力キットを投入する。

 トヨタにとっては悪夢とも言えるル・マンだった。残りわずか5分というところで、トップを周回していたにもかかわらず、「ターボチャージャーとインタークーラーを繋ぐ吸気ダクト回りの不具合」によりスローダウンを強いられ、レースを終えることになった。

 今週末のニュルブルクリンク6時間レースにトヨタは、”超ハイダウンフォース”仕様のエアロパッケージを持ち込む。これはライバルであるアウディとポルシェも同様である。

 新しいフロントとリヤのボディワークは、ケルンにあるTMGにある風洞施設を活用して開発された。このパッケージは、トップスピードを犠牲にしつつも、追加のダウンフォースを発生することを求めたものだ。そして、今後のWEC(世界耐久選手権)が行われるサーキットに適した組み合わせになっている。

「厳しい結果となったル・マンは、記憶の彼方だ。僕は、これまでより明らかに燃えている」

 そう語るのはアンソニー・デビッドソンである。彼らのクルマ(5号車)は、ル・マンの前のスパ・フランコルシャン戦でもリタイアに終わっている。

「ニュルブクリンクは、僕が本当に楽しめるサーキットだ。そしてできれば、クルマがこの前の2レースと同じような競争力があるといいね」

 チームメイトのセバスチャン・ブエミも付け加えた。

「ここまでの3レースのうち2レースでは、僕らは終盤までレースをリードしていた。だから、僕はニュルブルクリンクでも同じようなパフォーマンスレベルを持っていることを、確信しているんだ」

「僕らはル・マンを勝つことがいかに難しいかと知ることになった。しかし、それは過去の話だ。今は残りのシーズンを見るための時間なんだ」

 トヨタの6号車をドライブするひとりであるマイク・コンウェイも、ニュルブルクリンクを前にコメントを寄せている。

「誰が正しいエアロパッケージを持ち込むのか、実に興味深いね。ハイダウンフォースのサーキットだし、我々が新しい空力を持ち込むからね」

 6号車はドライバーズランキングで、2位のアウディから1ポイント遅れの3番手につけている。

 コンウェイと共に6号車を走らせる小林可夢偉も、次のように語った。

「僕らは今、全く新しいマシンを持っているんですよ。ダウンフォースが増えましたし。僕らは一生懸命働いて、最高のパフォーマンスを引き出さなきゃいけないですね」

「チームはル・マンのパッケージについて、本当に素晴らしいことをしましたね。僕らは、それを再び実現できることを確信していますよ」

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この記事について
シリーズ WEC
イベント名 ニュルブルクリンク
サーキット ニュルブルクリンク
ドライバー アンソニー デビットソン , 小林 可夢偉 , 中嶋 一貴 , マイク コンウェイ , ステファン サラザン , セバスチャン ブエミ
チーム ガズー・レーシング
記事タイプ 速報ニュース