フォードがWEC富士でクラス優勝、2ドライバーの試みが功を奏したか
フォードは日本ラウンドでル・マン24時間耐久レース以来のクラス優勝を果たした。










フォード・チップ・ガナッシ・レーシングは、WECでル・マン24時間耐久レース以来の優勝を日本ラウンドで果たした。
66号車のプラ・オリヴィエは最終スティント前にスピンを喫したため、大幅に遅れてトップの67号車の後にフィニッシュした。
富士スピードウェイのレイアウトは、ライバルであるアストンマーチンやフェラーリより有利なものであったが、67号車のアンディ・プリオールはチームの完璧なパフォーマンスによる勝利を讃えた。
「特別で、素晴らしい週末だった」
「1日を通してピットストップになんの問題もなかった。レース中盤で力強い走りをできたから、僕は結果に期待していた。それに、ハリー(・ティンクネル)も素晴らしい仕事をした」
「金曜日の朝から手応えを感じていた。『ここにチャンスがある』と感じていたよ」
「でも、決勝の後半戦はとても厳しかった。6時間中、5時間も66号車が後をつけてきたんだ。でも僕たちはなんのミスもなく、まさに完璧な走りをした。本当に幸せだよ」
富士のレイアウトは、フォードGTにとって得意だったのかと訊くとプリオールは付け加えた。
「サーキットとマシンがそれぞれ異なっていたけど、相性は良かったようだ。マシンは僕たちのためによく働いてくれたよ」
「今までのメキシコやオースティンでは、100%出し切って5位という結果だった。僕たちにはこれ以上に勝つためにやれることはなかった」
「今までの戦いからすると、富士は僕たちにとって良いサーキットだと思う。おそらく次戦のWEC上海でも、上を狙っていける良いレースができると思っているよ」
2ドライバーへの変更
67号車は、WEC富士で2ドライバーチームとして参戦した。フォードは日本ラウンドを含めた残り3レースで、ラインアップからマリノ・フランキッティを外すことを決定した。
ニュルブルクリンク以降アストンマーチンが2ドライバーにラインアップを変更して以来、67号車はGTE Proクラスで唯一の3ドライバーチームだった。
プリオールは今回からの2ドライバーが戦いやすかったと認めている。
「マリノと戦えなかったのは本当に残念だ。彼は良い人だから」
「でもその分、フリー走行でたくさん練習することができた。3ドライバーではそうはいかなかったと思う」
「トラックを学習し、マシンを学習してきたけど、それは理想的ではなかった。WEC富士ではそれを証明することができた」
「それだけでなく、フリー走行中にセットアップ作業を行うことができるチャンスが増えた。僕とハリーだけでより多くの時間をマシンに費やすことができたんだ」
この記事について
シリーズ | WEC |
イベント | 富士 |
ロケーション | 富士スピードウェイ |
ドライバー | Andy Priaulx , Harry Tincknell |
チーム | Chip Ganassi Racing , フォード・レーシング |
執筆者 | Jamie Klein |