【ベルンハルトのコラム】灼熱の耐久戦WECアメリカを振り返る。

WECアメリカ戦で1号車ポルシェに搭乗したティモ・ベルンハルトは、レースとその勝利について語った。

 WEC第6戦アメリカ6時間レースは言葉の通り、熱いレースだった。気温もちろんのことだが、アウディとの熱い戦いにもなった。私たちの3連勝は”素晴らしい功績”なだけでなく、とても厳しい戦いを経て勝ち得たものだった。

 いつも私は、思い出深いアメリカ戦を楽しみにしている。アメリカでポルシェと共に多くのキャリアを積んできた。特にアメリカン・ル・マン・シリーズでは多くの功績を残してきた。

 多くのアメリカ人はカーレースのファンであり、彼らはデイトナ24時間レースや、セブリング12時間レースなどの耐久レースを愛している。その2つの大きな耐久レースで、私は何度かタイトルを獲得した。アメリカのスポーツカー文化は偉大なものだと、私は思う。いつもそこで過ごす時間を楽しんでいる。

 サーキット・オブ・ジ・アメリカズは、素晴らしいサーキットだ。第1セクターからとても難易度が高い。スタート/フィニッシュラインは長いストレートの上にあり、初めに左のブラインドコーナーが来る。そのコーナーをスーッと流れるように入っていく。中盤はブレーキ勝負どころだ。いくつかのオーバーテイクのチャンスがある。しかし最後のセクターは、慎重にドライブしなければならない。

 過去2年間を見ても、日中の気温が非常に高くなり、太陽が沈んだ瞬間に気温が大きく変化するこのレースは困難を極める。

 私たちのポルシェ919ハイブリッドは、テストでしっかり走り込まれ、計画通りにプログラムを終了した。プログラムのメインは、気温が大きく変化する環境内でマシンの冷却する方法だった。私たちはレースに向けて、マシンのセットアップに対するバランス感覚を掴まなければならなかった。

 フリー走行3回目は10時、予選は18時頃に行われた。その間にコースのコンディションに大きな変化があった。他のシリーズのマシンが走っているの見て、そのグリップ力の変化に気づいたんだ。

 Q2でブレンドン(ハートレー)と私は、最大限のパフォーマンスをしたが、結果は3位。それは私たちの望んでいたものではなかった。しかし、私たちのラップタイムと1−2位のアウディのラップタイムは、かけ離れたものでもなかった。

暑いレースを制したのは”冷却”

 決勝は現地時間の17時にスタートした。それはもう熱帯夜で、焼け付くような暑さだった。スタート時のドライバーはマーク(ウェバー)だ。彼はポジションを3位から2位に上げることに成功した。しかし、その後、猛烈な速さの2台のアウディに先を行かれてしまった。

 ブレンドンの後が、私の番だ。コース全体にイエローフラッグが振られた時、チームは早期のピットストップを決行したため、その時の私のスティントは20周だった。この時点で太陽が沈みかけており、コースに夕日が差し込んだせいでブラインドレースになった。そうしてレースはますます混戦化した。

 再びイエローフラッグが振られたことにより、マークは短いスティントを終えて、その後ブレンドンに交代した。その時、首位を行く8号車アウディが突然コース上にストップした。それは3位だった私たちを2位に引き上げる助けになった。

 3回目のイエローフラッグの後に、ブレンドンが私にマシンを受け渡したタイミングで首位に立った。アウディがピットストップを消化したためだ。その後、マークがリードを守り切り、そのまま私に最終スティントをもたらしてくれた。そのまま私たちはレースを走りきった。

 レースの序盤は、アウディがポルシェより速かったが、日没後に気温が下がったことでポルシェはパワーを増した。このような酷いコンディションの中で、ポルシェチームの全員が、素晴らしい仕事を果たした。

 ピットストップのタイムキーパーも完璧にこなし、マシンは何の問題もなく走り切った。私たちは一致団結して仕事をした。それによって最終的に私たちは、優勝を手にすることができた。

 今回のレース序盤はトリッキーだったが、最終的には華麗なハットトリックで終えられたんだ。

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この記事について
シリーズ WEC
イベント名 オースティン
サーキット サーキット・オブ・ジ・アメリカズ
ドライバー ティモ ベルンハルト
チーム ポルシェ・チーム
記事タイプ 速報ニュース