ポルシェが大差でフロントロウ独占。トヨタ3&5位:WECスパ予選
WEC(世界耐久選手権)の第2戦スパ6時間レースの予選が行われ、ポルシェ919ハイブリッドがフロントロウ独占した。

WEC第2戦スパ6時間レースの予選が行われ、ポルシェ919ハイブリッドの2台がフロントローを独占した。ポールポジションを獲得したのは1号車。ブレンドン・ハートレー、ティモ・ベルンハルトがそれぞれ1分55秒691、1分55秒895をマーク、ふたりの平均タイム1分55秒793は他を寄せ付けない速さだった。2号車のポルシェのタイムは1分56秒237と、0.5秒以上の差がついた。
予選3番手を獲得したのは小林可夢偉とステファン・サラザンのふたりがタイムアタックをしたトヨタTS050ハイブリッドの6号車。1分57秒778を記録したが、ポールポジションのポルシェから2秒以上の差をつけられた。村田久武パワーユニット開発部長は、「フラストレーションが溜まっている」と渋い顔だ。しかし、「この2秒差がどこからくるものなのか、明日のレースに向けて、その理由を今夜突き止める」と決意を語った。
しかし、小林可夢偉は「予選のポジションはあまり重要視していません。安定したペースで走ることが出来れば良いレースが出来ると思います」と、自信を覗かせる場面もあった。「好きなサーキットのひとつでもありますし、クルマの全性能は引き出せたはずですので」。自信ほど強い味方はいない。
トヨタTS050ハイブリッド5号車は予選5番手。中嶋一貴とアンソニー・デビッドソンがマークしたタイムは1分57秒992。今週末はどうしても6号車のスピードに付いていけなかった。そのトヨタの前にアウディの8号車が付け、金曜日の練習走行では見せなかった俊足を披露した。もう1台のアウディは6番グリッドだった。
6時間耐久レースでは、F1等と比べて予選の重要性は少ないが、とはいえWECはほとんどスプリントレースのペースで展開する。特に、序盤に逃げることの出来たクルマは、トラブルさえ避けられれば優勝の可能性は大きい。それゆえ、予選もまるでフォーミュラレースのようにシビアな戦いになっているのだ。
決勝レースは5月7日(土)・午後2時半(現地時間)にスタートを切る。今年は金曜日から好天続き。「こんなスパは初めて」と、可夢偉。さて、いかなるレースが展開されるか?
WEC第2戦スパ6時間レース:予選結果
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