ポルシェ、今年限りでのWEC撤退を決断。フォーミュラE参戦へ
ポルシェは、今シーズン限りでWEC(世界耐久選手権)のLMP1プロジェクトを終了し、フォーミュラEに参戦することを明らかにした。









ポルシェは、今シーズン限りでWEC(世界耐久選手権)のLMP1プロジェクトを終了し、フォーミュラEに参戦することを明らかにした。
DTMを2018年限りで撤退し、第6シーズンからフォーミュラEに参戦することを発表したメルセデスと同様、ポルシェは今後フォーミュラEへの参戦を目指すという。
「フォーミュラEで成功を収めることは、電気自動車プログラムの論理的な結果である」
ポルシェのボードメンバーであるマイケル・シュタイナーは語る。
「社内における技術開発の自由度が増すため、フォーミュラEは我々にとって魅力的だ」
「フォーミュラEには環境への優しさ、効率、持続可能性など、高性能車の開発を推進していくための究極の競争環境がある」
すでに今年の5月に行われたモナコePrixの会場に、ポルシェの関係者が訪れていたのが確認されている。その後、ポルシェが今季限りでWECを撤退するのではないかとの見方が強まっていた。
ポルシェLMP1チームの代表であるアンドレアス・ザイドルは、当初早々WECを撤退する可能性について否定していた。しかし今月行われたニュルブルクリンク戦の際には、理事会の最終決定を待っていると認めていた。
ポルシェの姉妹ブランドであるアウディも、昨年限りでWECのLMP1プロジェクトを終了させ、フォーミュラEへの関与を拡大させている。ポルシェの決定はこれに続くものである。
ポルシェが撤退することにより、トヨタが2018年シーズンで唯一、LMP1-Hクラスを戦うメーカーということになる。しかしトヨタは2019年末までLMP1クラスに参戦し続けることを約束しているが、motorsport.comの取材によれば、トヨタの上級管理職の面々が来週会合を開き、計画の将来について話し合うことになっているとみられる。
2020年からWECには、プラグインハイブリッドや可動空力パーツを含めた、新ルールが発効することになっている。しかし現時点では、そのレギュレーション下で参戦することに関心を示しているメーカーはほとんど無いのが実情だ。
なお、ポルシェのGTEプログラムは、今季からミッドシップとなった新しい911RSRを投入している。こちらについては、LMP1撤退の影響を受けることは無いものとみられる。
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この記事について
シリーズ | WEC |
チーム | ポルシェ・チーム |
執筆者 | Jamie Klein |