悪天候のWEC富士を再び制した中嶋「勝ちに値するレースだった」

WEC富士6時間レースの決勝が行われ、赤旗中断でレースが打ち切られたが、8号車トヨタが実に5レース振りに優勝を果たした。

 1015日(日)、WEC(世界耐久選手権)第7戦富士6時間レースの決勝が行われ、赤旗中断でレースが打ち切られたが、8号車トヨタTS050HYBIDが実に5レース振りに優勝を果たした。

 レースは悪天候の影響によりセーフティカーが先導でスタート。5周にわたって26台の集団を引っ張った。

 実際の"レーススタート"となった6周目、8号車トヨタはターン891号車ポルシェ919HYBRIDを交わして2番手にポジションを上げた。しかし、2号車ポルシェのペースについていくことができず、徐々にタイム差を広げられた。

 しかしその1時間後、セーフティカーが出動したことにより2号車ポルシェとのタイム差が消滅。さらにレースは赤旗中断となったせいで、中断前にピットインを行なっていたトヨタが、赤旗が解除された段階で隊列の先頭についた。その後はトラフィックに悩まされる2号車ポルシェを周回遅れにすることに成功した。

 ピットインのタイミングによって1号車ポルシェが一時的に首位に立ったが、2度目の赤旗が掲示されるまでにポジションを取り返したトヨタが、結局1-2フィニッシュを飾った。

 予選と決勝での仕上がりの違いについて8号車トヨタの中嶋一貴は次のように語った。

「降水量が少ない状態でロングランをするとポルシェの方が速かったです。今回は天気に助けられました。降水量が増えてくると逆に僕らのペースがちょっと良かったのかなと思います」

「この優勝はクルマとチームのおかげです。僕自身は頑張ったというよりもただただクルマをコース上においていたら状況的にペースが良かっただけで。とにかく何事もなく終えられてホッとしています」

「ただ淡々と失敗せずに走ることを心がけていました。そういう意味では車のパフォーマンスがあったということだと思いますし、コンディションにも助けられていたと思いますが、ドライバーが無理をしなくても最低限ポルシェと同じペースで走れました。最後はラッキーだったと思いますが、勝ちに値するレースだったと思います」

 2013WEC富士では悪天候によりセーフティカーの後ろでチェッカーフラッグを受けて勝利した中嶋は、似たようなシチュエーションとなった悪天候の富士を制した。これまで4戦連続でポルシェの後塵を拝していた中嶋は勝利したことに対し、安堵を感じているようだった。

「長かったですね。待っている時間も乗っている時間も。ただ富士に向けて"富士こそは勝つ"と決めてきたのでそれが達成できて良かったですし、去年僕らのクルマが良くなくて達成できなかった1-2フィニッシュも達成することができました。それに寒い中最後まで残ってくださったファンの方もいらっしゃると思うので、そのためにもとりあえず勝てて良かったと思います」

年間タイトルへ一縷の望み

 今回の戦いでポルシェのドライバーズタイトルが確定する可能性があったが、母国戦での勝利を決めたトヨタがそれを阻止。しかし依然として今後も厳しい戦いとなるのに違いはない。

「可能性がある限りタイトルを狙いますけど、厳しい状況には変わりないです。ただ11戦勝つことだけを目指してやるだけかなと思います」

2号車ポルシェも今回トラブルを抱えたのか、異様に遅かったと思います。向こうも気分的には嫌なんじゃないですかね。だからそういう流れでいければいいと思っています」

「今回はドライの方が戦えたんじゃないかという期待を持っていたんです。去年のWEC上海も部分的に戦えていたと思うので、次戦の上海でも良い戦いができると思っています」

 次戦WEC上海は115日(日)に行われる。

【関連ニュース】

コメント
コメントを書く
この記事について
シリーズ WEC
イベント名 富士6時間
サーキット 富士スピードウェイ
記事タイプ 速報ニュース