可夢偉「まだやるべきことがある」オースチン初日はプログラムに集中
WEC第6戦サーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間レースの初日が行われ、トヨタの2台は3-4番手となった。

WEC第6戦サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)6時間レースの初日が行われ、トヨタの2台は3-4番手となった。
今回のCOTA6時間レースではドライバーの変更があった。8号車トヨタTS050HYBRIDのクルーであるアンソニー・デビットソンが個人的な事情でCOTAを欠場するため、代わりに今季の第2戦スパと第3戦ル・マン24時間に参戦した9号車トヨタのステファン・サラザンが起用された。
2回行われたプラクティスセッションでトヨタは、空力デバイスの最適調整やタイヤコンパウンドの評価に集中。8号車トヨタが走り出しでパンクに見舞われた以外は、順調にプログラムをこなすことができたという。
セッション終了後、トヨタ陣営は次のようにコメントを寄せた。
小林可夢偉(TS050 HYBRID #7号車):
「このサーキットのハイスピードセクションでは、しっかり空力ダウンフォースが実感出来、LMP1カーで走るのはとても楽しいです。今日の公式練習はまずまずでしたが、最高のスタートが切れたと言えるまでではありませんでした。様々な評価項目をテストしながらTS050 HYBRIDの最適化に取り組んでおり、効果は出ていますが、まだやるべきことはあります」
マイク・コンウェイ(TS050 HYBRID #7号車):
「TS050 HYBRIDはバランスに若干の問題があったので、ラップタイム改善のためにその原因を探る必要があります。決勝レースへ向けては、タイヤの摩耗が鍵になるでしょう。パフォーマンスを落とさずに、2スティントを1本のタイヤで走り切れるかどうかが非常に重要になると思います」
ホセ・マリア・ロペス(TS050 HYBRID #7号車):
「ここは私にとって初めて走るサーキットなので、今日はとにかく学ぶことが最優先でしたが、とてもこのコースが気に入りました。我々のパフォーマンスと言う点では、前戦メキシコよりは良いスタートが切れたと思います。さらなる改善が必要ですが、可能な限り高い競争力を引き出すべくプッシュを続けます」
中嶋一貴(TS050 HYBRID #8号車):
「とても暑い一日でしたが、再びCOTA でTS050 HYBRIDの走行を楽しむことが出来ました。前戦メキシコよりもグリップを感じられ、バランスも向上していたので、運転しての感触は良かったのですが、まだラップタイムでは改良の余地があります。明日も努力を続け、決勝レースへ向けてペースの向上を図ります」
セバスチャン・ブエミ(TS050 HYBRID #8号車):
「今日の段階でライバルとの競争力を比較するのは、まだ難しいですが、今のところ彼らに及んでいないというのは確かです。明日はラップタイムを向上させて良い戦いへ持ち込めることを願っています。昨年と比べると若干コースの凸凹が増えるなど変わったところもあるので、しっかり合わせ込む必要があります」
ステファン・サラザン(TS050 HYBRID #8号車):
「今日のところはタイムでライバルに若干劣っていますが、私自身は、レースの現場に戻れて最高の気分です。チーム、そして、楽しみながら一貴とセバスチャンと共にセットアップ作業を進めています。決勝レースへ向けて全てを最適化し、全力を尽くせば、良い結果がついてくるはずです」
※文中のコメントはTOYOTA GAZOO Racing NEWSより抜粋。
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この記事について
シリーズ | WEC |
イベント | オースティン |
ロケーション | サーキット・オブ・ジ・アメリカズ |