キャデラック12号車、レース終盤のFCYでのタイムロス悔やむも「トヨタを破って優勝するのは難しかっただろう」
キャデラック12号車は、ル・マン24時間レース終盤のFCYが痛手だったものの、優勝には届かなっただろうとノーマン・ナトーは語った。
#12 Cadillac Hertz Team Jota Cadillac V-Series.R: Louis Deletraz, Will Stevens, Norman Nato
写真:: Germain Durand
今年のル・マン24時間レースを4位で終えた12号車Cadillac Hertz Team Jotaのノーマン・ナトーは、レース終盤に導入されたフルコースイエロー(FCY)のタイミングを悔やみつつも、たとえそれがなくてもキャデラックがトヨタを破って優勝するのは難しかっただろうとの見解を示した。
ナトーがウィル・スティーブンス、ルイ・デレトラズとシェアした12号車は、優勝した7号車トヨタTR010の32.8秒後方でフィニッシュした。
レース残り3時間の時点で、ナトーが駆る12号車は2台のトヨタに続く実質3番手を走行していた。しかしコース上でLMGT3クラスのマシンがストップし、FCYが出された時点で燃料が少なく、給油のためエマージェンシーピットストップを余儀なくされた。ところが、彼がピットレーンに入った直後にレースはグリーンフラッグへ戻り、ライバルたちと比べて大きなタイムロスを被ることになった。
一方、同じようにエマージェンシーピットストップをし、次の周に改めてピットインした7号車トヨタはFCY中にピットストップを完了。あえて給油を切り上げ早めにコースに復帰したこともあって、FCY導入前にピット作業を済ませていた8号車トヨタと20号車BMWの前をキープすることができた。
エマージェンシーピットストップをした翌周、12号車はアンダーグリーンでフルサービスを受けなければならず、その際にスティーブンスにドライバー交代。ここでのタイムロスはかなり大きく、12号車は4番手に後退。レース終了までに8号車トヨタとの差25秒を半分近くまで縮めたものの、12号車は最終的に表彰台を逃した。
ナトーはMotorsport.comに対し、次のように語った。
「僕たちはスタートから最後まで優勝を争っていた。それは昨年と比べて大きく進歩したことをはっきり示している」
「表彰台に立てなかったのは残念だ。もちろん、最後のFCYは非常に運が悪かった。あれで約40秒を失ってしまった。エマージェンシーピットストップを行なわなければならなかったんだ」
「残り3時間というタイミングであのFCYが出たのは最悪だった。僕がピットへ入った瞬間にグリーンへ戻ってしまい、およそ40秒を失った。その後はFCYもセーフティカーも一切出なかったので、あれがレースを大きく左右してしまった」
「つまり、そこから挽回するには純粋なペースだけが頼りだったが、約20秒遅れていた」
「トヨタは、特に路面温度が高い状況ではタイヤのデグラデーション管理で僕たちより少し優れていることは分かっていた。今日の僕たちは表彰台に値する走りをしたと思うだけに悔しい。でも、それがレースというものだ」
「レース終盤まで優勝を争える位置にいたことは示せたし、それだけでも昨年に比べて大きな前進だ。来年また挑戦したい」
今回のキャデラックは、2台ともに優勝を狙える強さを持っていたことは間違いない。しかし38号車は朝4時ごろにパワーステアリングのトラブルでリタイア。チームの希望は12号車のみが背負うことになった。
だがナトーは、12号車が最後まで健闘したにもかかわらず、トヨタを破って勝利するのは最終的には難しかったとの見方を示した。
FCYがなければどの順位で終えていたと思うかと問われると、彼は次のように答えた。
「たぶん2位だったと思う。優勝争いまでは届かなかっただろうけれど、2位なら可能だったはずだ」
「正確な数字は分からないが、25~35秒、あるいは40秒近く失った。そしてレース終了時のギャップを見れば分かるだろう」
「そのせいで終盤はとにかく全力でプッシュするしかなかったけど、差が大きすぎた」
「だから、おそらく2位か3位だったと思う。優勝は難しかっただろう。でも最終的なことは誰にも分からない。もしかしたらトヨタにもさらにプレッシャーをかけられていたかもしれない。そうなれば相手がミスを犯す可能性もあっただろうからね」
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