トヨタ、BMW、キャデラック、三つ巴の総合優勝争い! 18時間経過も、まだまだ分からない……8号車はトラブルで一歩後退|ル・マン24時間
2026年のル・マン24時間レースは18時間が経過。BMW20号車をキャデラック12号車、トヨタの7号車、8号車らが追いかけている。
#8 Toyota Racing Toyota TR010 Hybrid: Sebastien Buemi, Brendon Hartley, Ryo Hirakawa
写真:: Rainier Ehrhardt
フランスのサルト・サーキットで行なわれている第94回ル・マン24時間レース。残り6時間となった段階で、BMW M Team WRTの20号車(BMW M ハイブリッド V8)がトップを走行している。
レース折り返しの12時間を経過する時点(現地時間午前4時)では、キャデラックの12号車と38号車、BMWの20号車、トヨタの8号車の4台が比較的僅差で総合優勝争いを演じており、各車のピットストップごとに順位が入れ替わっていた。
トヨタ勢は予選で7号車が14番手、8号車が15番手に沈んだが、レースではペースの良さを活かすべく、開始早々にピットインしてクリーンエアで走行するアンダーカット戦略を採ったがこれが大成功。2台揃って順位を上げることに成功しており、7号車もトップ5に顔を出していた。
しかしほどなくして、38号車キャデラックがガレージイン。どうやらパワーステアリングにトラブルが起こったようで、長時間の作業を強いられて優勝戦線から脱落した。悲願のル・マン初制覇が現実的なところにあったドライバーのセバスチャン・ブルデーは、マシンを降りるとガレージでしゃがみ込み、ガックリとうなだれた。
また平川亮が乗るトヨタの8号車には、FCY(フルコースイエロー)中の速度違反によるドライブスルーペナルティが科されてしまった。ペナルティ消化後もポジションを落とすことなく3番手で復帰することができたが、12号車キャデラックと20号車BMWのトップ争いからは30秒近く離される格好となった。
トップを走る12号車キャデラックのノーマン・ナトーは、20号車BMWを駆るロビン・フラインスに一時は2秒差以内まで迫られたが、その後はじりじりと引き離していき、14時間経過、残り10時間の時点で20号車BMWのフラインスに対して10秒以上、8号車トヨタのセバスチャン・ブエミに対して40秒以上のマージンを築くことに成功した。その頃には、長かった夜もようやく明けた。
レース中盤はいくつかのアクシデントによってスローゾーンが出されたが、長時間のセーフティカーランなど、レース展開を大きく左右するような波乱はなし。トップの12号車キャデラックは20号車BMWとの差を20秒まで広げ、レースをさらに有利に進めていた。
16時間が経過しようという頃、上位争いに動きが出た。トヨタの8号車を駆るブエミが猛プッシュし、20号車BMWとの差を15秒ほどまで縮めてピットインすると、タイヤ交換なしでブレンドン・ハートレーに交代。翌周にタイヤ交換を含めたフルサービスでピットストップを行なったBMWを逆転し、2番手に上がることができた。ただ首位キャデラックとの差は、依然として40秒以上あった。
そこから1時間ほどが経って次のピットウインドウに突入した際、首位の12号車キャデラックはピットインでウィル・スティーブンスからルイ・デレトラに交代し、タイヤをソフトからミディアムにスイッチした。しかしデレトラはアウトラップでペースを上げるのに苦労し、8号車トヨタのハートレーが20秒差以内まで肉薄した。一方でハートレーの背後には、ソフトのニュータイヤでのスティントとなる20号車BMWのシェルドン・ヴァン・デル・リンデが迫っていた。
そんな中、12号車キャデラックに痛恨のドライブスルーペナルティが出された。スローゾーンでの速度違反があったためだ。これでトップは8号車トヨタに代わり、真後ろには20号車BMW。12号車キャデラックはそこから約10秒差の3番手に落ちた。
その後、次のピットストップで8号車トヨタはソフトタイヤからミディアムタイヤに履き替えたこともあり、一旦はBMWとキャデラックの後ろに回る形に。しかし8号車を駆るハートレーは残り6時間20分のインディアナポリス手前で12号車キャデラックを攻略し、20秒先にいる首位BMWを追いかけるフェーズに入ったかと思われた。
しかし8号車トヨタは続くピットストップではタイムロスがあった。ハートレーから平川にドライバー交代したが、ここでチームは左フロントタイヤを外し、メカニックがタイヤハウス、ブレーキ周りでリペア作業を行なったためだ。このタイムロスにより、8号車は再び3番手に落ちてしまった。
レース開始18時間が経過し、残り6時間となったところで、LMGT3クラスの車両がクラッシュしたことにより、バリア修復のため長時間のセーフティカーランとなった。この時点でトップは20号車BMW、2番手は12号車キャデラック、3番手は7号車トヨタで、4番手が8号車トヨタとなった。なお8号車はセーフティカー中に再びピットインして左フロントの作業を行なっているため、このトラブルがどれほど深刻なものか気になるところだ。5番手以降にはフェラーリ、アルピーヌらが続いている。
19台のオレカ07・ギブソンによって争われるLMP2クラスは、レース中盤を通してデュケイン・チームの30号車、インター・ユーロポールの343号車、43号車の3台によるトップ3は揺るがず。ジュリアン・アンドラウアー、ドリアーヌ・パン、リチャード・フェルシュホーを擁する30号車がトップに立っている。
seven x seven Racingとジョイントし、太田格之進を擁するプロトン・コンペティションの9号車もトップ10圏内につけていたが、ちょうど残り6時間というところでトラブルに見舞われ、ポジションを落とした。
25台によるLMGT3クラスは、TFスポーツの33号車シボレー・コルベットZ06 GT3.Rがトップ。2番手にはハート・オブ・レーシングの27号車アストンマーティン・ヴァンテージAMR GT3 Evo、アコーディスASPの78号車レクサスRC F GT3が続いた。木村武史が所属するケッセル・レーシングの57号車フェラーリ296 GT3 Exoは13番手だ。
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