BMWを、キャデラックを、フェラーリを下した! トヨタ小林可夢偉、世界の強豪と渡り合ってのル・マン総合優勝に「かなり価値のある6勝目」
小林可夢偉は2026年のル・マン24時間レースで総合優勝したことについて、非常に価値のある勝利になったと語った。
写真:: Emanuele Clivati | AG Photo
2026年のル・マン24時間レースを制したのは、Toyota Racingの7号車(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ニック・デ・フリーズ)だった。トヨタにとっては4年ぶり6度目のル・マン制覇。チーム代表でもある小林可夢偉が喜びの声を語った。
ここ数年勝利から遠ざかっていたトヨタにとって、今年のル・マンも決して簡単なレースではなかった。予選では7号車が14番手、8号車が15番手と後方に。決勝では序盤の早い段階でピットインするアンダーカット戦略を決めて2台揃って早々に上位に顔を出すことができたが、7号車はパンクにセンサー故障などいくつかのトラブルに見舞われ、長らく4番手から順位を上げられなかった。
しかしレース終盤のセーフティカー出動で各車のギャップが縮まったことも追い風に、7号車はBMWの20号車、キャデラックの12号車、そして僚機8号車の前に立ち、トップに立った。最後は各車燃料がギリギリの中、7号車は10秒差でBMWを振り切りトップチェッカーを受け、トヨタにとって久々の勝利を手中に収めた。
その7号車をチェッカーまで運んだ張本人であり、Toyota Racingのチーム代表も兼務する小林可夢偉は、プレスリリースに次のようにコメントを寄せた。
「とても厳しいレースでしたが、最後まで決して諦めませんでした」
「7号車はこれまでル・マンで2位が続いていましたが、ようやく2度目の優勝を手にすることができました。この勝利を長く待ち続けてきただけに、本当に特別な気持ちです」
「レースウィーク全体を通して決して楽ではなく、決勝でも苦しい展開が続きました。序盤のスローパンクチャーもあり厳しい状況でしたが、マイク、ニック、そしてエンジニアやピットクルーが素晴らしい仕事をしてくれました。忘れられない一日になりましたし、この特別な舞台を支えてくださったすべてのファンの皆さんに感謝しています」
トヨタは2018年に悲願のル・マン24時間総合優勝を手にすると、そこから2022年まで5連覇を達成。しかし2023年からはフェラーリに連勝を許していた。
トヨタが連覇をしていた頃は、メーカーの撤退が相次いだ後のLMP1クラス末期と、新規則となったハイパーカークラスの黎明期にあたる。そのため、ライバルが少なかった時期であるというのも確かであり、これは代表の小林もインタビューで認めるところだ。しかし今年は、BMW、キャデラック、フェラーリ、アルピーヌ、プジョー、アストンマーティン、ジェネシスと、非常に多くのメーカーが参戦する中、彼らを下して勝利を掴み取った。
小林はToyota Racingが公開した動画の中で、今回の勝利が非常に価値のあるものだと述べた。
「本当に勝てると思ってなかったんで、今でも実感が湧いていませんが、本当に苦しい24時間でした」
「特に7号車はトラブル続きで、パンクから始まり、ドライブシャフトのセンサーが壊れて、最大限のパワーが出せない状態で18時間くらい走ったりとかなり厳しいレースでしたが、本当に皆さんの応援、チーム全員の努力があったからこそ、この結果を得られたと思います」
「僕らにとっては6勝目になりますが、これはかなり価値のある6勝目だと思っています。我々みんなでしっかりこの優勝を喜び合って、皆さんも久々にトヨタが世界の舞台で勝ったということを誇りに思ってください」
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