WECの新CEOがフレデリック・ルキアンに決定。ラリー界などで約20年の経験あり
ジェラルド・ヌブーに代わるWECの新たなCEOに、フレデリック・ルキアンが就任することが発表された。
FIA世界耐久選手権(WEC)のプロモーターであり、ル・マン24時間レースのオーガナイザーであるフランス西部自動車クラブ(ACO)は、子会社であるル・マン・エンデュランス・マネジメント(LMEM)のCEOにフレデリック・ルキアンを任命した。
現在48歳のフランス人であるルキアンは、モータースポーツ業界で20年のキャリアがある。スポーツ放送局のユーロスポーツ時代にはスーパーレーシング・ウィークエンドに携わり、アモリ・スポーツ・オーガニゼーションではダカール・ラリーのプロモートに関わった。
ルキアンは今後、WECとその姉妹カテゴリーであるヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)の責任者を務めることとなる。彼は次のようにコメントした。
「LMEMの一員となることができて非常に光栄であると同時に、これを誇りに思う。WECとELMSはどちらも世界的に有名な選手権だ」
「我々は今後もファクトリーチームとプライベートチームの誘致を続けていく。そして今後の課題に対処する準備ができている」
ACOの会長を務めるピエール・フィヨンは、ルキアンの加入に際して次のようにコメントを寄せた。
「ACOとLMEMを代表して、フレデリック・ルキアンを暖かく歓迎したい」
「この人事は耐久レースの世界において素晴らしいニュースだ。モータースポーツ業界での20年の経験を持つフレデリックは、貴重な専門知識をもたらしてくれるだろう」
ルキアンは1990年代後半に広告代理店で自身のキャリアをスタートさせた。その後2002年にはユーロスポーツ・インターナショナルのプロジェクトマネージャーに就任。2005年まで地元プロモーターとの交渉や、FIA GT選手権、世界ツーリングカー選手権を含むスーパーレーシング・ウィークエンドにおいてホスピタリティ開発を担当した。その後アモリ・スポーツ・オーガニゼーションに入社し、2011年までダカール・ラリーのゼネラルマネージャー兼スポークスマンを務めた。
それからはイベントとマーケティングに関する専門会社を設立。ロシアと中国で開催されたシルクウェイラリーの運営を担当し、現在に至る。
また、ルキアンはWECが2012年に復活を遂げて以降ふたり目の代表ということになる。前任のヌブーは、ポール・リカールのサーキットディレクターを務めた後、2011年にLMEMのCEOに就任。しかし2020年の9月、家庭の事情や新たな挑戦をしたいという思いから、同年限りでCEOを退任することを発表していた。
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