2022年からWECとIMSAで施行のLMDhレギュレーション、その一部が発表
ACO(フランス西部自動車協会)とIMSAは、2022年から施行される新しいプロトタイプマシンのカテゴリー”LMDh”のレギュレーション詳細を発表した。
写真:: Art Fleischmann
ル・マン24時間レースを含むFIA世界耐久選手権(WEC)を運営するフランス西部自動車協会(ACO)と、ウェザーテック・スポーツカー選手権を主催するIMSAは、2022年から施行する予定の新しいプロトタイプマシンによるクラス”LMDh”の準備に取り組んでいる。
このLMDhクラスのレギュレーションは、3月に行なわれる予定だった”スーパーセブリング”の際に発表される予定だった。しかし新型コロナウイルス感染拡大の影響でレース自体がキャンセル。レギュレーションの発表も先延ばしにされていた。
しかし5月7日、ACOとIMSAは、欧州とアメリカのプロトタイプカテゴリーをひとつのクラスにまとめるプランの詳細を発表した。
LMDhクラスのマシン最低重量は1030kgに引き上げられ、ベースであるLMP2クラスのマシンよりも大幅に重くなっている。動力は内燃エンジンとハイブリッドシステムを組み合わせたもので、500kWもしくは670bhpに設定された。駆動はリヤのみとなっている。
現在IMSAで走っているDPiクラスと同様、LMDhクラスのボディワークもメーカーが用意することができ、エンジンも独自に置き換えることができる。
LMDhのマシンは、WECの新たなトップカテゴリーとなるLMハイパーカークラス(LMH)とBoPでパフォーマンスのバランスが調整されるが、このLMHがIMSAにも参戦できるかどうかは、まだ不明である。
「LMDhのレースカーは、ACOとIMSAの両方で、2022年シーズンに導入することを目標にしている」
ACOとIMSAは共同声明でそう語った。
「しかしこのスケジュールは、新型コロナウイルスのパンデミックを考慮し、自動車メーカー、シャシーコンストラクター、主要なサプライヤーなどと協力して、導入の延期が必要になるのかどうかを判断するために、今後検証していく必要がある」
LMDhクラスのレギュレーションの最終形は、開催が9月に延期された2020年のル・マン24時間レースの前後に発表される予定となっている。
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