WEC

ホンダ北米HPD、アキュラLMDhマシンでのル・マン参戦に向けて「準備万端」も”ゴーサイン”は日本次第

ホンダの北米モータースポーツ部門は、アキュラ『ARX-06』をル・マン24時間レースに投入する「準備が充分に整っている」と考えている。ただ、その予定自体は未定のようだ……。

Charles Bradley

Charles Bradley

編集: 2023/05/06 14:50

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

#10 Wayne Taylor Racing Acura ARX-06: Ricky Taylor, Filipe Albuquerque, Louis Deletraz

 ホンダの北米モータースポーツ部門であるホンダ・パフォーマンス・デベロップメント(HPD)は、世界耐久選手権(WEC)とIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権(IMSA)の両最高峰クラスに参戦可能なLMDhレギュレーションで作成されたアキュラ『ARX-06』はル・マン24時間レースへ挑戦する「準備が充分に整っている」と考えている。

 現在IMSAにのみ投入されているARX-06だが、LMDhの初陣となったロレックス・デイトナ24時間レースでワンツーフィニッシュを達成。それ以降はクラッシュによって成績は振るわないものの、LMDh勢のキャデラックやポルシェといったライバルを常にペースで上回ってきた。

 HPDは本田技研工業と強い連携関係を築いているものの、アキュラは北米専用ブランド。F1やMotoGP、ル・マンなどのレベルで国際的なモータースポーツ活動を行なうためには、日本からのゴーサインが必要となる。

関連ニュース:

 今年100周年を迎えるル・マンにARX-06を投入できなかったことについて、不満はないかと尋ねられたHPDのデビッド・ソルターズ代表は、次のように答えた。

「イエスでもありノーでもある。準備は万全だと思う。ただ、あれ(ル・マン)は別次元だから学ぶ必要がある。どうなるかは分からないのだ」

「もちろん我々は行きたいし、そう思わない人はいないだろう?」

「でも我々はアメリカ(でのレース活動)のために存在するのだから、まずはそれなりの仕事をしないとね。それで給料が出るんだからさ!」

「我々はこのマシンを使いこなす必要がある。日本にいる本田技研工業のメンバーとも話をしているが、彼らはとても興味を持ってくれている。我々がやっていることをとても気に入ってくれているが、グローバルでの話だから、我々(HPD)の守備範囲外だ」

「つまり、本田技研工業としての取り組みになる。首尾一貫したモノでないといけないが、議論されている。漠然としたモノだが、どうするかは彼ら次第だ」

Acura races against Porsche Penske Motorsports in IMSA, but not in the WEC

Acura races against Porsche Penske Motorsports in IMSA, but not in the WEC

Photo by: Jake Galstad / Motorsport Images

 またソルターズは、デイトナやセブリングでの好成績が、ARX-06がル・マンでの過酷なチャレンジにも耐えうるという確信を与えているという。

「このマシンは24時間走れる。それは耐久レースにおける第1ポイントだ」と彼は言う。

「そして決して遅くない。我々が努力を重ねたからこそ、良いマシンに仕上がったのだ」

「このマシンで最も誇りに思っていることのひとつは、初挑戦で24時間を走りきったことだ。パワートレイン、シャシー、エレクトロニクス、そしてハイブリッドシステムは産まれたてだった。エンジニアとしては、それが一番うれしいことなんだ」

「流して走っていた訳じゃなくて、セブリングの最初の1時間は、まるでスプリントレースのようだったよ!」

「このマシンで知識を蓄え、(ル・マンへ)赴いて良い結果を出したいが、どうなるかは誰にも分からないし、まだ決定には至っていない。ホンダやアキュラのために良い仕事ができる適切なタイミングで、参戦する必要がある。行きたい気持ちもあるが、エンジニアとしては、まだここ(アメリカ)でやるべきことが沢山あると思う」

「もし行くことになれば、きちんとやるさ」

 WECで2台の『963』を走らせ(ル・マンでは3台)、IMSAでも2台のマシンを投入しているポルシェ・ペンスキーモータースポーツを羨ましく思うかと尋ねると、ソルターズは次のように答えた。

「今、彼らを羨ましいとは思わない。グリッドにマシンを並べるだけでも、(全LMDhメーカーが共通部品で苦しんだ)サプライチェーンの問題があり、簡単ではなかったからね」

「新車となるとどの場合も難しいが、これはLMP1マシンみたいなモノなんだ。ただ、もう1億ドル(約130億円)もしない。主催側はその一群を作ろうとしているが、これがかなり難しい」

#22 JRM HPD ARX 03a Honda: David Brabham, Karun Chandhok, Peter Dumbreck

#22 JRM HPD ARX 03a Honda: David Brabham, Karun Chandhok, Peter Dumbreck

Photo by: Eric Gilbert

HPDがル・マンを走ったあの日

 HPDは、2012年のル・マン24時間レースで総合6位、7位を獲得した。

 3.4リッターV8エンジンを搭載したJRMのLMP1マシン『ARX-03a』のステアリングをデビッド・ブラバム、ピーター・ダンブレック、カルン・チャンドックが握り、6位に入った。

 スターワークス・モータースポーツが走らせたエンツォ・ポトリッキオ、ライアン・ダルジール、トム・キンバー・スミス組の『ARX-03b』は、LMP2でクラス優勝を果たした。

 

関連ニュース:

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 ポルシェ、カスタマー向けのLMDh車両『963』を初納車。早速WECスパでJOTAが実戦投入

次の記事 WEC、トヨタ7号車に発生したセンサートラブルを受け、新プロトコルを導入。”強制ピットイン”は避けられる?

More from

Charles Bradley



ミカ・ハッキネンが生死を彷徨った30年前の大事故。速さは失わなかったが、短命F1キャリアのきっかけに「もう運試しはやめようと思った」

F1

F1

9 ヵ月前

ミカ・ハッキネンが生死を彷徨った30年前の大事故。速さは失わなかったが、短命F1キャリアのきっかけに「もう運試しはやめようと思った」



”空力の鬼才”の名は伊達じゃない! エイドリアン・ニューウェイが手掛けたF1マシン傑作選

F1

F1

2024/09/10

”空力の鬼才”の名は伊達じゃない! エイドリアン・ニューウェイが手掛けたF1マシン傑作選



目まぐるしく変わるアロー・マクラーレンのドライバー……悪評は全てパロウのせい? ブラウンCEOが指摘「あの契約問題で不当なレッテルがついた」

IndyCar

IndyCar

2024/07/30

目まぐるしく変わるアロー・マクラーレンのドライバー……悪評は全てパロウのせい? ブラウンCEOが指摘「あの契約問題で不当なレッテルがついた」

最新ニュース



キャデラック最初の半年間、ポイントゼロでも成長は間違いない!「どんどん良くなってる」とボッタス

F1

F1 F1

オランダGP

1 時間前

キャデラック最初の半年間、ポイントゼロでも成長は間違いない!「どんどん良くなってる」とボッタス



大波乱のチャンピオン争い! 14位に終わったウェーレインが戴冠。バーナードが最年少優勝|フォーミュラE最終戦ロンドン

フォーミュラE

FE フォーミュラE

ロンドンE-Prix レース2

8 時間前

大波乱のチャンピオン争い! 14位に終わったウェーレインが戴冠。バーナードが最年少優勝|フォーミュラE最終戦ロンドン



フェルスタッペン、後半戦の”優先事項”は「週末の途中でパフォーマンスが落ちてしまう問題を解決する必要がある」

F1

F1 F1

オランダGP

12 時間前

フェルスタッペン、後半戦の”優先事項”は「週末の途中でパフォーマンスが落ちてしまう問題を解決する必要がある」



ボルトレト、今後数年アウディで活躍か「条項とかないし、長期プロジェクトだからね」2年目も成長実感中

F1

F1 F1

12 時間前

ボルトレト、今後数年アウディで活躍か「条項とかないし、長期プロジェクトだからね」2年目も成長実感中

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録