アロンソ、今季限りでトヨタWECを離脱。後任にはハートレーが加入
フェルナンド・アロンソは、今シーズン限りでTOYOTA GAZOO RacingのWECチームを離脱。ブレンドン・ハートレーが来季からトヨタの一員となることが決まった。
フェルナンド・アロンソが、今季限りでTOYOTA GAZOO RacingのWEC(世界耐久選手権)チームから離脱することになった。アロンソの後任には、ポルシェで2度にわたってWECタイトルを獲得したブレンドン・ハートレーが加入。2019-2020シーズンを戦うことになる。
ただアロンソは、WECへの参戦を取りやめるものの、トヨタとの関係が切れるわけではなく、共に新たな戦いに挑むことになると示唆している。この新たな挑戦についての詳細はまだ明らかにされていないものの、アロンソは3月に南アフリカでダカール・ラリー用のマシンをテストしており、このラリーへの参加が検討されていることが知られている。
「WECで、TOYOTA GAZOO Racingの一員であることを楽しんだ。しかし、このチャプターはこれでひと区切りとなる」
そうアロンソは語った。
「2018年にル・マン24時間レースを勝ったことは、僕の世界三大レース制覇の一環として、キャリアのハイライトのひとつだ。そして、昨年共に勝ったことを、ずっと覚えている」
「今こそ、新たなチャレンジに挑む良い機会であり、TOYOTA GAZOO Racingには挑むべき多くの興味深いチャンスがある」
トヨタのチーム代表である村田久武も、次のようにコメントを寄せた。
「TOYOTA GAZOO Racingは、ブレンドン・ハートレーがチームに加わってくれる事を歓迎します。長年に渡り、彼を強力なライバルとして見てきました。それが今、同じチームとして戦うことになり大変楽しみです。彼はすぐにチームに溶け込み、力を発揮してくれるでしょう」
「その一方で、アロンソがチームを去るのは残念です。トヨタのモータースポーツの歴史に名を刻み、実り多いWECスーパーシーズンに多大な貢献をしてくれたことに感謝します。夢を追い続ける彼の情熱、勝利への渇望は大変印象的でした」
「残りの2レース、ル・マン連覇とワールドチャンピオンという2つの目標に向かって、最後まで共に戦い抜きたいと思います」
今シーズンのWECは、スパ6時間とル・マン24時間の2レースが残っている。この2レースについては、セバスチャン・ブエミと中嶋一貴と共に、アロンソが8号車TS050 Hybridを走らせることになっており、この残り2レースも、タイトル獲得を目指して懸命にプッシュするとアロンソは語っている。
なおトヨタは、ハートレーの他、現在在籍中のブエミ、中嶋、小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスを来季も継続起用する予定だ。
なおハートレーは、今季のル・マン24時間にトヨタのリザーブドライバーとして加わることになり、またその2週間に行われる公式テストでもチームに帯同。マシンをドライブする予定だ。
ハートレーはTOYOTA GAZOO Racingに加わるに当たって、次のように語っている。
「ライバルとして戦っていた時には、非常にプロフェッショナルで、かつ活気のあるチームとして見ていました」
そうハートレーは語る。
「私に関しては、昨年のF1を経験したことで、さらに強いドライバーになってWECに戻ることが出来ると思っています。早くチームに溶け込んでサーキットに向かいたいです。TS050 HYBRIDをドライブする日が待ちきれません」
なお前述の6人が来季のTOYOTA GAZOO Racingのドライバーになることは確認されたものの、その組み合わせがどうなるかはまだ明らかになっていない。
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