アルピーヌ、2台のLMP2マシンで挑むWEC 2023年シーズンのドライバーを発表。ミレッシやコールドウェルら若手が加入

アルピーヌは、FIA世界耐久選手権のLMP2クラスに投入する2台のマシンと6名のドライバーを発表した。

#36 Alpine A470 -  Gibson: Matthieu Vaxiviere, Julien Canal, Charles Milesi, #35 Alpine A470 -  Gibson: André Negrão, Memo Rojas, Olli Caldwell

 シグナテックが運営するアルピーヌWECチームは、2024年にWECハイパーカークラスにLMDhマシンを投入するまでの移行期間として、2023年シーズンはWECのLMP2クラスに2台のオレカ『07ギブソン』を『A470』として走らせる。

 セブリングでの開幕戦に先立ち、アルピーヌは6名のドライバーラインナップを公開。2021年から22年にかけてニコラ・ラピエールと共に旧LMP1マシンでハイパーカークラスへ特例参戦をしていたマシュー・バクシビエールとアンドレ・ネグラオのふたりはチームに残留。それぞれのA470に振り分けられることとなった。

 バクシビエールは、LMP2クラスで2度チャンピオンに輝いたジュリアン・カナルとリシャール・ミル・レーシングでLMP2クラスを走ったシャルル・ミレッシと組んで36号車のA470を担当。ネグラオは35号車のA470で、ヨーロピアン・ル・マン(ELMS)を2度制したメモ・ロハスとオリ・コールドウェルと組むこととなった。

 ミレッシが2022年に所属していたリシャール・ミル・レーシングはシグナテックの運営で、実質的に陣営の一員だった。また、コールドウェルはアルピーヌの若手ドライバー育成プログラムの一員で、バーレーンで行なわれた2022年のルーキーテストではリバッジされたオレカ07をドライブした。

 そのため、カナルとロハスが2023年のシグナテック/アルピーヌ陣営の中では全くの新人ドライバーとなる。

#36 Alpine A470 -  Gibson: Matthieu Vaxiviere, Julien Canal, Charles Milesi, #35 Alpine A470 -  Gibson: André Negrão, Memo Rojas, Olli Caldwell

#36 Alpine A470 - Gibson: Matthieu Vaxiviere, Julien Canal, Charles Milesi, #35 Alpine A470 - Gibson: André Negrão, Memo Rojas, Olli Caldwell

Photo by: James Moy

 チーム代表のフィリップ・シノーは、体制発表に際して次のように語っている。

「LMP2特有のルール、特に各マシンにシルバードライバーを配置することを考慮しながら、均質で一貫性のあるドライバーラインナップをふたつ組む必要があった」

「我々は経験豊富なドライバーとポテンシャルの高いドライバーを組み合わせたトリオを誇りに思う。マシュー、アンドレ、シャルルの資質とスキルは誰もが知っているし、ジュリアンの経験やメモのレース実績がそれを物語っている」

「また、アンドレや他の多くのドライバーで実施した通り、オリにも耐久レースへの移行を成功させるために全力を尽くす」

 また、アルピーヌは2022年にデュケインからELMSに3戦出場したレシャド・デ・ゲルスが、2023年からリザーブドライバーとして加入することを発表した。

 なおラピエールは2023年はドライバーラインナップから外れ、クール・レーシングでの活動に専念。アルピーヌがオレカと製作するLMDhの開発を支援する予定だ。

 そして彼は、アルピーヌがWEC最高峰クラスへ戻る2024年のレースシート復帰と初のル・マン24時間レース総合優勝を望んでいる。

 
関連ニュース:

Be part of Motorsport community

Join the conversation
前の記事 ただのステッカーじゃありません! ル・マン仕様NASCARカップカー、ヘッドライトを初搭載。性能はGT3より上?
次の記事 ペスカローロ、プジョーとタッグ! 2024年にハイパーカーでWECとル・マン24時間レースに参戦へ

Top Comments

Sign up for free

  • Get quick access to your favorite articles

  • Manage alerts on breaking news and favorite drivers

  • Make your voice heard with article commenting.

エディション

日本 日本