アルピーヌ、WECのドライバーラインアップ発表。ラピエールが最高峰クラスに復帰
WECのハイパーカークラスにLMP1車両で参戦するアルピーヌは、2021年のドライバーラインアップを発表した。
#36 Signatech Alpine Elf Alpine A470: Thomas Laurent, Andre Negrao, Pierre Ragues
JEP / Motorsport Images
FIA世界耐久選手権(WEC)のハイパーカークラスに参戦するアルピーヌは、2021年シーズンのドライバーラインアップを発表。アンドレ・ネグラオに加え、ニコラ・ラピエールとマシュー・バクシビエールを起用することを明かした。
昨年までLMP2クラスを戦ってきたアルピーヌ。今季から、WECハイパーカークラスにステップアップする。使用するマシンはA480と名付けられた。このマシンは昨年、レベリオンが使用していたLMP1規定のマシンをベースとしている。
WECは今季からLMH(ル・マン・ハイパーカー)規則を導入するが、規則の移行期間であることからLMP1車両の使用も許されており、性能調整によってLMH車両とのパフォーマンス均等化が図られることになる。
WECが2021年シーズンのエントリーリストを発表した際、アルピーヌ36号車のドライバーとして、チーム在籍4年目を迎えるアンドレ・ネグラオの名前のみが明かされていた。
ラピエールは、アルピーヌで3度ル・マン24時間レースのクラス優勝を果たし、2016年と2018-19年シーズンにLMP2クラスタイトルを獲得している。昨シーズンはクールレーシングに移籍してWECのLMP2クラスを戦った。
また、2012年~2014年はトヨタからWECのLMP1クラスに参戦、2017年にもトヨタ3台目のドライバーとして、スパやル・マン24時間レースを戦った。2021年は古巣であるトヨタと直接対決することになる。
一方バクシビエール、ネグラオはWECのトップクラスを戦うのは初めて。ラピエールの経験はチームにとって貴重なものになるだろう。
チーム代表のフィリップ・シノーは、次のように語った。
「我々が選んだのは、経験の面でお互いを補完し合い、どんな状況でも結束力を発揮するパーソナリティを持ったドライバーだ」
「我々の3人のドライバーは、WECにおけるA480の最初のラップからアルピーヌのカラーを輝かせるために、これまでにないほどのモチベーションを持っていることを保証する」
ラピエールは「アルピーヌがWECのトップカテゴリーへの参戦を決めてくれたことをとても嬉しく思う」と話した。
「アルピーヌのチームは、僕が大きな成功を収めてきた家族のような存在であり、フィリップ・シノーと彼のチームのメンバーが、シーズン最初のレースから主役になれるようなマシンを準備してくれることを、僕は信じている」
今回の発表で、WECハイパーカークラスに参戦する5台中3台がドライバーラインアップを確定。708号車と709号車の2台体制でエントリーしているグリッケンハウスも、近日中にラインアップ発表するものと見られる。
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