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WECにおけるBoPの影響は、30%程度にすぎない? ACOフィヨン会長主張「目標は全マシンに勝利のチャンスがあること……重要なシステムだ」

WECとル・マン24時間レースを統括するACOのフィヨン会長は、BoPの必要性について改めて主張。その重要性を説明した。

#51 Ferrari AF Corse Ferrari 499P: Alessandro Pier Guidi, James Calado, Antonio Giovinazzi

写真:: Paul Foster

 WEC(世界耐久選手権)のハイパーカークラスにおいて、BoP(性能調整/バランス・オブ・パフォーマンス)は、最も注目を集める単語となっている。

 このシステムはハイパーカークラスの根幹と言っても過言ではなく、LMHとLNDhというふたつの規格を通じて多くの自動車メーカーが参入する決め手となった。しかし近年ではBoPに関する議論は著しく拡大しており、運営側はその注目度を下げようと試みている。

 その結果数シーズン前から、参戦メーカーやチームの関係者はBoPについて「コメントしたり、影響を与えようとしたりすること」を禁止されている。2026年シーズンからはFIAとACOはBoPの数値を公表しないことを決定し、さらなる一歩を踏み出した。

 この決定は大きな論争を呼んだが、FIAとACOはBoPへの注目は過剰に高まっているだけであり、その注目を減らすべき時が来たと確信している。

 WECとル・マン24時間レースをFIAと共に統括するACO(フランス西部自動車クラブ)のピエール・フィヨン会長はmotorsport.comの取材に対し、BoPの数値非公開の決断した理由を明確化し、その必要性を強調した。

「これはデリケートな問題だ。そして我々は、このことにあまりにも多くの時間を費やしている」

 フィヨン会長はそう語った。

「ご存知の通りBoPはコスト管理の手段であるため、このカテゴリーがメーカーにとって魅力的な理由のひとつになっていることはほぼ間違いない」

「これらのプログラムに資金を提供している取締役会にとって、与えられた予算でシーズンを戦い抜き、チャンピオンを争い、追加の資金を何度も要求することなく優勝のチャンスを得られると分かっているからこそ、このBoPは極めて重要なのだ」

■BoPがレース結果に与える影響は30%未満?

La BoP ne sera pas un sujet au Mans...

La BoP ne sera pas un sujet au Mans...

Photo de: Alexander Trienitz

 フィヨン会長はこのシステムの目的を強調。各メーカーは参入時にその仕組みを十分に理解し、受け入れていると語ると共に、レース結果への影響についても冷静に説明した。

「我々の目標は、すべてのマシンが平等に勝利のチャンスを手にできるように、バランスを取ることだ」

 そうフィヨン会長は説明する。

「しかしレース結果においてBoPが左右するのは、おそらく20%から30%程度であろう。戦略、ドライビング、タイヤ選択、ピットストップ、細かいことへの注意、そして勝利を目指すために必要なことを何も見落とさないこと……こういうすべてのことが、特に重要なんだ」

「だから我々は、BoPについてあまりにも多くの時間を費やし過ぎていると思う。BoPは、勝てなかった時の言い訳として使われることもあるが、それは現実ではない。実際にはレースはあくまでレースであり、勝利するにはマシンのしっかりとした土台が不可欠だ。しかし、それ以外にも様々な要素が関係している」

 WECの次のレースは伝統のル・マン24時間レース。6月13日から14日かけて、24時間にわたる長丁場のレースが繰り広げられる。

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