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予選レポート

WECバーレーン8h予選:小林可夢偉がアタックのトヨタ7号車、ポール獲得でチャンピオンに大きく前進

WEC最終戦バーレーン8時間レースの予選が行なわれ、トヨタ7号車の小林可夢偉がポールポジションを獲得した。

#7 Toyota Gazoo Racing Toyota GR010 - Hybrid: Mike Conway, Kamui Kobayashi, Jose Maria Lopez

写真:: Toyota Racing

 FIA世界耐久選手権(WEC)の最終戦バーレーン8時間レースの予選が行なわれ、小林可夢偉がアタックを担当したトヨタ7号車がポールポジションを獲得した。

 WECの2021年シーズンもついに最終戦。バーレーンでの連戦2戦目は、距離が6時間から8時間に長くなった上、開催時間もより遅く変更された。予選も、すっかり陽が落ちた中での実施となった。

 ハイパーカークラスは、前戦同様グリッケンハウス勢のエントリーはなく、トヨタの『GR010 HYBRID』2台と、アルピーヌの『A480』の3台がポールポジションを争った。

 このレースでWECレギュラードライバーを勇退する中嶋一貴への感謝のメッセージが掲げられた2台のトヨタGR010。7号車は小林可夢偉、8号車はブレンドン・ハートレーがアタックを担当した。アルピーヌ36号車はマシュー・バクシヴィエールがステアリングを握った。

 ハートレーのタイムは1分46秒895。これに対し、小林は0.645秒速い1分46秒250という好タイム。前戦バーレーン6時間の予選ではハートレーに遅れをとった小林だが、今回は大きく上回ってみせた。

 7号車を15ポイント差で追っている8号車は、逆転での戴冠に向け、ポールポジションのボーナスポイントが何としても欲しい状況。ハートレーは続けてアタックに向かったが、コースオフして一度ピットに戻った。

 その後、トヨタ勢は再度コースイン。ハートレーはタイムアップを目指してアタックし、タイムアップを果たすが7号車のタイムには0.290秒届かなかった。これで7号車がチャンピオン獲得を大きく引き寄せるポールポジション獲得となった。7号車は8号車が優勝しても、クラス3位で完走すればチャンピオンを獲得することができる。

 アルピーヌ36号車は、タイヤを温存するためか、1アタックで予選を切り上げ0.775秒差の3番手となった。

 LMP2クラスは、ユナイテッド・オートスポーツの22号車がポールポジション。フェリペ・アルバカーキがセッション終了間際のアタックを決めた形だ。ポイントリーダーのチームWRT31号車はクラス7番手。ランキング2番手のJOTA28号車はクラス9番手となっている。

 AFコルセ・フェラーリとポルシェがそれぞれ2台ずつエントリーしているLM-GTE Proクラスは、ケビン・エストレがドライブした92号車ポルシェがポールポジションを獲得。92号車をタイトルを争っている51号車フェラーリは、0.160秒差の2番手に続いた。

 LM-GTE Amクラスは、チェティラー・レーシングの47号車フェラーリがトップ。木村武史の乗るケッセル・レーシング57号車フェラーリはクラス10番手、星野敏と藤井誠暢がドライブするDステーション・レーシングの777号車アストンマーチンはクラス11番手でセッションを終えている。

 
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順位 # ドライバー クルマ クラス 周回数 平均タイム 前車との差
1 7 United Kingdom マイク コンウェイ
Japan 小林 可夢偉
Argentina ホセ・マリア ロペス
Toyota GR010 - Hybrid HYPERCAR 5 1'46.250    
2 8 Switzerland セバスチャン ブエミ
Japan 中嶋 一貴
New Zealand ブレンドン ハートレー
Toyota GR010 - Hybrid HYPERCAR 5 1'46.540 0.290 0.290
3 36 Brazil アンドレ ネグラオ
France ニコラ ラピエール
France マシュー バクシヴィエール
Alpine A480 HYPERCAR 4 1'47.025 0.775 0.485

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