ジェンソン・バトン、WECフル参戦! ハーツ・チーム・JOTAでポルシェ963をドライブ
元F1ドライバーのジェンソン・バトンが、2024年からWECにフル参戦することが発表された。ハーツ・チーム・JOTA38号車のポルシェ963をドライブする。
2009年のF1チャンピオンであるジェンソン・バトンが、2024年シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)にハーツ・チーム・JOTAから参戦。LMDh車両であるポルシェ963を駆ることになった。
現在43歳のバトンは2023年のル・マン24時間レースにNASCARマシンで出場するなど、近年はスポット参戦を中心にレース活動を続けてきた。しかし2024年は、山本尚貴と組んでGT500クラスのチャンピオンに輝いた2019年のスーパーGT以来初めて、フルシーズンを戦うことになる。
彼はフィル・ハンソンとオリバー・ラスムッセンと共にJOTAの38号車に乗り、19台がエントリーするWECハイパーカークラスを戦う。
「チームメイトのオリバーとフィルと一緒に2024年のWECにハーツ・チーム・JOTAから参戦できることに興奮している」
そうバトンは語った。
「ふたりはすでに耐久レースで多くの経験を積んでおり、それがカギとなる」
「耐久レースはチームワークが重要であり、ハイパーカーのビッグメーカーに挑むチームとして、ハーツ・チーム・JOTAほど最適なチームはない」
バトンはSMPレーシングのドライバーとして、2018/19年のWEC”スーパーシーズン”を戦い、LMP1車両のBR1・AERで計4レース走っている。
前述したようにNASCARマシンでル・マンに戻ってきたバトンは、ハイパーカーに魅力を感じたようだ。
「ハイパーカーでル・マンを走りたい。ハングリー精神もあるし、体力もある。反応も鈍っていない。やらない理由はないよね?」
Photo by: Shameem Fahath
#38 Hertz Team JOTA Porsche 963 : Antonio Felix Da Costa, Will Stevens, Yifei Ye
彼はル・マンの後、10月のIMSA最終戦プチ・ル・マンでJDC-ミラー・モータースポーツのポルシェ963を駆り、現行世代のプロトタイプ車両でのレースデビューを果たした。2024年1月のIMSA開幕戦デイトナ24時間レースでは、ウェイン・テイラー・レーシングwithアンドレッティの第4ドライバーとして、アキュラARX-06を走らせる予定だ。
JOTAはバトンとセバスチャン・ベッテル、ロバート・クビサという、元F1ドライバー3人による”ドリームチーム”を作ろうとしているのではないかと注目を浴びていた。
しかしクビサは、AFコルセのドライバーとしてフェラーリ499Pの3台目を走らせることに。また、ベッテルとJOTAの交渉は決裂してしまったようだ。
WECのフレデリック・ルキアンCEOは、バトンが来年のグリッドにつくことをシリーズにとって”名誉なこと”だと語っている。
JOTAは2024年から2台目のポルシェ963をハイパーカークラスで走らせる予定であり、この12号車はウィル・スティーブンスと、新加入のカラム・アイロット、ノーマン・ナトーがドライブする。
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