WECの”組織”に不満あり? バイコレス、エントリーしなかった理由を明かす
バイコレスは、新しいLMHマシンをテストする直前であるにもかかわらず、WECのフル参戦エントリーを行なわず、今季同シリーズでレースをする可能性は低いようだ。
LMHマシンを開発していたバイコレスは、今季のWEC(FIA 世界耐久選手権)にエントリーせず、今季同シリーズのレースに参戦する可能性も低いことを認める。
WECは、1月21日に2021年シーズンのエントリーリストを発表した。しかし、LMP1に代わって同シリーズの最高峰クラスとなるLMH(ル・マン・ハイパーカー)クラスに、バイコレスの名前が記載されていなかった。
チーム代表であるコリン・コレスによれば、WECにフルシーズンエントリーはしなかったものの、LMHマシンのプロジェクトは進行中であるという。
バイコレスはWECの2019-2020年シーズンにフル参戦せず、2021年から導入されるLMHレギュレーションに沿ったニューマシンの開発にリソースを割いた。そのため、彼らがレースに参戦したのは、スパ6時間とル・マン24時間の2戦のみだった。
コレスはmotorsport.comの取材に応じ、エントリーはしなかったもののギブソン製V8エンジンを搭載した非ハイブリッドの LMHマシンが間も無く稼働し、最初のテストは2月に予定されていると明かした。
ではなぜWECへのエントリーをしなかったのか? そう尋ねると、コレスは次のように語った。
「WECの組織内で起きていることのいくつかに、我々は不満を持っている。だから参加しないことに決めたのだ」
コレスはその詳細について詳しく述べることは避けた。ただコレスは肯定も否定もしなかったが、年間のレース数が8戦から6戦に引き下げられた際のエントリーフィーに、不満を持っているのではないかとの噂も取り沙汰されている。
なおコレスによれば、2月に予定されているシェイクダウンテストを担当するドライバーとして、トム・ディルマンやオリバー・ウェブら同チームの常連ドライバーの他、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラなどが候補に挙がっているという。
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