トヨタ2台の勝利を分けたピットタイミング。コンウェイ「7号車は幸運だった」

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トヨタ2台の勝利を分けたピットタイミング。コンウェイ「7号車は幸運だった」
Jamie Klein
執筆: Jamie Klein
協力: Gary Watkins
2018/11/19 7:37

WEC上海で優勝したトヨタ7号車のマイク・コンウェイは、姉妹車の8号車の方が速く、優勝できたのは幸運だったと語った。

 上海インターナショナル・サーキットで争われた世界耐久選手権(WEC)第5戦。波乱のレースで優勝したトヨタTS050 HYBRIDの7号車に乗るマイク・コンウェイは、チームメイトである8号車の方がペースが良かったと振り返り、7号車が勝てたのは幸運だったと話した。

 悪天候による赤旗中断と、アクシデントなどで多くのセーフティカー(SC)が出動する荒れたレースとなった今回。トヨタ7号車(小林可夢偉/コンウェイ/ホセ・マリア・ロペス)が優勝を飾り、富士に続き2連勝を飾った。

 2台のトヨタの戦いで決定的な瞬間となったのは、2度目のピット作業のタイミングだ。ホームストレートで止まったマシンがあったため、その処理のためSCが出され、隊列がストレートではなくピットレーンを通過した。

 この間に7号車がピットインを実施したのに対し、ピットインが1周遅れた8号車は、事故処理が終わって各車がメインストレートを走行し始めるタイミングでのピットインとなり、結果的に7号車が大きなアドバンテージを得ることになったのだ。

 そのまま7号車がトップを守りフィニッシュ。トヨタ8号車のセバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソ、中嶋一貴のドライバーランキングトップは変わらないものの、7号車の3人とのポイント差は5まで縮まることになった。

「僕たちは(勝利できて)幸運だった。僕たちがピットした後の周から、SCはピットを通らなくなった。それに彼ら(8号車)は赤旗にも邪魔されていた」とコンウェイはMotorsport.comに語った。

「彼ら3人とも、レースを通してとても調子が良かった。今日はラッキーだったが、それは耐久レースで時に起こりうることだ」

「僕たちも、不運で勝利を逃したレースがいくつかある」

 一方8号車のブエミは、7号車が今季初勝利を収めた前戦富士とは異なり、自分たちの方が”はるかに速い”と感じていたため、結果にがっかりしているようだ。

「7号車の1周後にピットストップしたけど、SCの下で多くのタイムを失った」とブエミは話した。

「ストップ前は20秒リードしていたが、ストップ後は25秒の差をつけられてしまった」

「カズキとフェルナンドは良い仕事をしたが、それだけでは不十分だった。2位でレースを終えたのは少し悲しいしがっかりだ」

「富士では僕たちの方が遅かったので後悔しなかったし、彼らの走りは勝利に値するものだった。今回は僕たちが明らかに速かったので、失望した」

 トヨタのチームディレクターであるロブ・ルーペンは、それぞれのマシンのピットストップタイミングについて説明。7号車には給油が必要だったため、その時点でピットに入らなければならなかったが、気象条件が悪いことから先行していた8号車をピットすることを望まなかったという。

「8号車が前を走っており、7号車の方が燃料が少なかったので、ピットインする必要があった」

「7号車にはステイアウトするのに十分な燃料が残っていなかったので、ピットインした。そして彼らは8号車と比較して利益を得た」

「後から振り返ってみればそれはミスだった。しかしその瞬間にもし赤旗が出れば、トヨタは2台ともに後方に沈んでしまった可能性があるため、8号車のピットを遅らせるという決定を下した」

「我々は、どちらか一方のマシンを優遇しようとした訳ではない。しかしその時点で決断をしなければならなかった。我々はチームの優位性を保つため、1台をステイアウトさせることを決断した」

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この記事について

シリーズ WEC
イベント 上海戦
サブイベント Sunday race
ドライバー マイク コンウェイ
チーム Toyota Gazoo Racing
執筆者 Jamie Klein