究極のフォードGT、MkII発表。WECハイパーカー参戦とは「関係ない」
グッドウッド・フェスティバルでフォードGT MkIIが発表されたが、これはWECハイパーカークラス参入を意図したものではないという。
フォードとマルチマチックは、グッドウッド・フェスティバルの初日にあたる7月4日(木)に、サーキット専用車両となるフォードGT MkIIを発表した。しかしこのマシンは、世界耐久選手権(WEC)のハイパーカークラスに参入するためのベースとして開発されたわけではないという。
フォードGTは、2016年にWECデビュー。フォード・パフォーマンスとマルチマチックがジョイントし、4年間WECを戦った。
先月のル・マン24時間を最後にフォードはファクトリー参戦を停止。ただ、フォードGTの市販車&レースカーの開発に携わったマルチマチックはプライベーターとして参戦を継続しようとしている。
そんな中、フォードはグッドウッド・フェスティバルでフォードGTをベースとした謎のマシンを発表すると明かしたのだ。
WECは2020/21年シーズンからLMP1クラスに代わり、ハイパーカー規定が導入され、市販車をベースに参戦することが可能になる。今回発表されたフォードGT MkIIをベースとし、フォードもハイパーカークラスに参戦するのではないかと期待されたが、ひとまずそれは否定された。
ホルトはmotorsport.comに次のように語った。
「いいや、新しいクルマは(ハイパーカークラスを)念頭に置いて開発されたものではない。フォードは自分たちがやると言っていた4年間の契約をやり遂げたんだ。彼らは、次にやりたいことを見据えているんだ」
「このGTは、GTEプラス規定に最も近いモノになるだろう。しかしそれは、(WECが)進む道ではない。彼らはハイパーカー規定に進んでいった。このクルマはハイパーカーではないんだ」
ホルトはフォードGT MkIIの使用は排除したものの、フォードが2020/21年のWECに参戦し、トヨタやアストンマーチンと戦う可能性を積極的に模索していると話した。
「(ハイパーカークラスとの関わりという点で)MkIIには何もないが、フォードは全てを見ている。彼らは現在、調査中のモードなんだ」
仮にフォードがWECに戻ってきた場合、2016年のGTE Proクラスを勝ち取ったマルチマチックとのジョイントが復活すると、ホルトは自信を持っているようだった。
【フォトギャラリー】グッドウッドで発表! フォードGT MkII
新たに発表されたMkIIは、700bhpを超えるパワーを持ち、ダウンフォースの増強が施されている。ホルトによれば、MkIIは性能調整という制約から解放された、フォードGTの”究極の表現”であるという。
「GT(Mk1)はほとんどのスーパーカーよりもはるかに妥協が少ないが、それでもやや妥協が残っている」
「我々はそれを使ってレースをした。顧客はフォードGTを究極だと言うだろう。しかし、そうではないことは分かっている。なぜなら性能調整があるからだ。それはGTのパフォーマンスを示す究極のやり方ではないんだ」
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