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平川亮、初めてのWEC富士へ。「準備は万端! 過度な期待をせずに全力を尽くす」

TOYOTA GAZOO Racing8号車のドライバーとしてWECに参戦している平川亮が、WEC富士6時間レースへの意気込みを語った。

#8 Toyota Gazoo Racing Toyota GR010 - Hybrid: Ryo Hirakawa

写真:: JEP / Motorsport Images

 FIA世界耐久選手権(WEC)の第5戦富士6時間レースの開催が1週間後に迫った。新型コロナウイルスの影響もあって、富士でのWEC開催は2019年以来となる。ファンにとっては待望のレースだ。

 昨年から導入されたLMH車両、トヨタのGR010 HYBRIDにとっては初の母国レース。また8号車のドライバーとして、ル・マン24時間レース覇者となった平川亮にとっても、WECでは母国初レースとなる。

 トヨタは今シーズンを通じて厳しいBoP(性能調整)に直面しており、ランキングでも旧規定のLMP1マシンで参戦しているアルピーヌ36号車がリードしている状態だ。

 トヨタ8号車のセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレーと共に、10ポイント差のランキング2番手につけている平川は、前戦モンツァでの敗北を悔しがった。富士では、なんとしてもポイント差を縮め、最終戦バーレーンに望みをつなげたいと意気込んだ。

「モンツァでは勝てるチャンスがあっただけに、負けたのは悔しいです。自分のスティントでもアルピーヌと戦っていて、あらゆる手を尽くしたのですが、勝てなくて残念です」

「今は富士に照準を合わせていて、そこでのレースがとても楽しみです。GR010ハイブリッドで富士を走るのは初めてなので、最初のフリープラクティスまで競争力があるかどうか分かりません。BoPについてもまだ分かりませんが、シミュレータで作業しているので、準備は万端だと感じています。過度な期待はせず、ベストを尽くすのみです」

 トヨタのGR010の特性として、モンツァよりも富士の方が合っていると思うかという質問には、次のように答えた。

「難しいですね。モンツァはストレートが多く、富士も長いストレートがありますが、中間セクターのダウンフォースも必要です。モンツァのときよりもマシンがうまく機能することを期待しています」

「BoPが大きく変わることはないと思っていますが、分かりません。彼らは突然調整をしますが、モンツァとそんなに変わらないと思っています」

 平川はWECと並行して、スーパーフォーミュラにも継続参戦。4月や7月にも、富士スピードウェイでレースをしたばかりだ。今季WECにデビューし、チームメイトにとっても頼れる存在に成長しつつある。そんな中で、富士の最新状況を知っているというのは力強いだろう。

 ただ平川にとって、富士は苦い思い出が残るコースでもある。2020年のスーパーGT最終戦、タイトル獲得を目前にしながら、最終ラップの最終コーナーでガス欠によるスローダウン。タイトルを逃したのだ。

「確かに、僕にある程度アドバンテージはあります。2020年から路面が少し変わりましたし、雨が降ればグリップがどこにあるかということも重要で、僕はそれを知っているんです。富士は何度もレースをしているので自信はありますが、GR010ハイブリッドではまだ初めてなので、まだいろいろと適応しなければなりません」

「最近、いろいろなことがあったので……勝てればポジティブなことだと思います。また、チャンピオンシップを考えると、バーレーンでチャンスを得るためには勝たなければいけません。もしアルピーヌの後ろでゴールしたら、大変なことになります。少なくとも、彼らの前でフィニッシュしなければなりませんが、この悪い思い出を忘れるために、勝つために全力を尽くします」

 今回、LMH車両のグリッケンハウスは富士戦にエントリーしていない。一方で、前戦モンツァでデビューしたプジョー9X8は2台が来日する予定だ。リヤウイングレスの斬新なマシンに、注目しているファンも多いだろう。

 平川は、彼らがトラブルフリーでパフォーマンスを発揮した場合、トヨタにとって厄介なことになると警戒している。

「すでにモンツァの時点で、彼らのラップタイムはかなり速かったですが、多くの問題も抱えていました。富士でもきっと速いだろうから、ライバルになるでしょう。もし、彼らがレースで僕らと同じようなペースであれば、ポイントを獲得するのは難しくなります。これ以上、ポイントを失うわけにはいきません」

「それ(トヨタとアルピーヌの間にプジョーが割って入る)がベストな結果ですが、僕たちではコントロールできないことです」

 6月のル・マンで、伝統のレースを制した栄誉あるドライバーの一員となった平川。それと比べれば、WEC王者という肩書の重要性は下がったのではないかと訊かれると、当然ながらチャンピオン獲得を狙っていると強調した。

「もちろん、両方欲しいです! まだチャンピオンの可能性はありますから、それを目指さなくてはいけません。ル・マンとチャンピオンのどちらかを選ぶとしたらル・マンですが、ル・マンに勝ったとはいえ、世界チャンピオンを獲得する最初のチャンスですから、それを目指すのは当然のことです。ル・マンで優勝したことで、さらにモチベーションが上がったと言えるでしょう」

「そうですね……スーパーフォーミュラのタイトル(現在ランキング3番手)を諦めたくはないですが、WECの方が確率は高いですし、世界選手権なので勝てたら最高ですね」

 
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