トヨタを下してポール獲得! フェラーリのフォッコ、西日に苦しみながらもアタック完遂……フリー走行から1.7秒ものタイムアップ
フェラーリのアントニオ・フォッコは、WEC開幕戦でポールポジションを獲得した際、太陽に照らされて視界を奪われる場面があったという。
写真:: Ferrari
セブリングで行なわれている世界耐久選手権(WEC)の開幕戦。予選でポールポジションを獲得したのは、今季から最高峰クラスに参戦するフェラーリのハイパーカー『499P』だった。50号車を駆るアントニオ・フォッコが、絶対王者のトヨタ勢を下して最速タイムを刻んでみせたのだ。
予選を終えたフォッコ曰く、アタックラップ中にはあわやという場面があったようだ。彼は高速でバンピーなターン17に進入する際、太陽の光が差し込んできたことで視界を奪われてしまい、コースサイドの目印を頼りにコーナーをクリアしたという。
「正直最終コーナーに向かう時は、良いラップだという感触があった」とフォッコは言う。
「あのコーナーでは太陽の光がバイザーに差し込んでしまい、視界を確保するのが難しかった。でもフリー走行で目印となる場所は心得ていた。バンプではヒヤッとしたけど最終的にはうまくいった」
フォッコが記録した1分45秒067は、トヨタ8号車のブレンドン・ハートレーよりもコンマ2秒以上速いタイムであった。フォッコは同日午前のフリー走行の際に予選シミュレーションを敢行し、その際にフェラーリ499Pとしてのベストタイムを刻んでいたが、予選ではそれを実に1.7秒も上回ってみせたのだ。
これについてフォッコは、ハイパーカークラスの予選が行なわれる際は夕方で気温が下がっており、さらにコース上の車両が少なかったため、大幅なタイムアップができたと説明した。
「気温が急激に下がったので、それによるトラックコンディションの改善を通してタイムを大きく上げることができた」
「今朝も(予選シミュレーション)やったんだけど、フリー走行ではクリアラップをとるのが難しい。予選では自分たちのポテンシャルを発揮して全てをまとめた……それで十分だったんだ」
またフォッコは、プロローグと予選前のフリー走行を通じて速さを見せていたトヨタ勢を抑えてポールポジションを獲得したことについて、誇りに思っていると語り、レースに向けて気持ちを切り替える必要があると気を引き締めた。
「僕たちが成し遂げたことは素晴らしいことで誇るべきことだ。だから少し驚いた」
「僕たちは昨年7月にマシンを転がし始めたばかりで、これまでみんながやってきたことは非常に印象的だった」
「明日は長いレースになることは分かっているし、かなり暑くなるだろうからタイヤのデグラデーションが重要になるだろう」
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