平川亮、2度目のハイパーカーテストはWEC参戦実現に向けての重要な場に?「レギュラー陣と同等以上の走りができれば」
平川亮は9月に控えるトヨタWECチームのテストに向けて、2度目となる今回はレギュラードライバーと同等以上のタイムを出したいと語った。
写真:: Masahide Kamio
9月22日〜24日に行なわれるトヨタWEC(世界耐久選手権)チームのテストに参加することとなった平川亮。彼がトヨタのハイパーカーであるGR010 HYBRIDをドライブするのは、6月のポルティマオ以来2度目だが、今回はより重要なテストになりそうだ。
6月のテストで平川は、GR010のブレーキ特性に少々手を焼き、タイムもレギュラードライバーよりコンマ数秒遅れていたようだが、ウエットコンディションでは速さを見せるなど、首脳陣からも一定の評価を得た様子だった。そして彼は、9月にカタルニア・サーキットで再びGR010をドライブするチャンスを得たのだ。
スーパーフォーミュラ(SF)第5戦が行なわれるツインリンクもてぎでmotorsport.comのインタビューに応えた平川は、このテストについて「詳細な予定についてはまだ聞いていません。今週末はSFに集中したいので、SFが終わった後にコンタクトを取って色々確認しようと思います」と話したが、「おそらく今後に向けたオーディションも含めてやると思います」とも語り、来季以降のドライバー選考も兼ねたものであることを示唆した。
カタルニア・サーキットは走行経験がない平川だが、F1をはじめとする多くのレースカテゴリーで使われているサーキットということもあり、シミュレータ走行も経験済みで、特に不安はない様子。「自分がどこまで適応できるかが個人的には楽しみです」と話していた。
また今回のテストに向けて平川は、大きなミスをしないように一歩ずつ歩を進めていきたいとしたが、その一方で前回レギュラードライバーに及ばなかったドライ路面でのペースも改善していきたいと意気込んだ。
「コースも初めてなので、あまり無理せず走りたいです。一度大きなミスをしてしまうと自信を失ってしまう可能性があるので、ステップバイステップで、しっかり感触を掴みながら走りたいと思います」
「ペースで少し後れをとっていたので、(チームからは)その辺りの改善のポイントは言われています。逆に雨が速かったことは良い評価をしてもらっているので、ドライのロングランでもレギュラードライバーと同等かそれ以上の走りができればと思っています」
平川はかねてより、「世界の舞台で戦いたい」という意思をSNSなどで公言している。そんな平川をトヨタは2度に渡ってWECテストに参加させており、特に6月のポルティマオテストはスーパーフォーミュラのSUGO戦を欠場させてまで参加させていることから、トヨタは将来的な平川の起用を真剣に検討しているのではないか……と感じられる。
平川は改めて、世界の舞台で戦うことに対しての想いを語ってくれた。
「日本のレースも素晴らしいですが、日本を代表して世界の舞台で戦うというのは、オリンピックを見ていても素晴らしいことだと思います。そして今後カートやジュニアフォーミュラから上がってくる子たちにも夢を見せたいです」
「ハイパーカークラスは今後台数も増えて大きなシリーズになるでしょうし、チャレンジしがいがあると思っています」
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