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怪我にも負けず、無線故障にも負けず。ル・マンLMP2クラスの激闘制したインターユーロポール「全力疾走する他なかった」

ル・マン24時間レースのLMP2クラスを制した34号車インターユーロポール。41号車WRTとの激闘の裏側を明かした。

#34 Inter Europol Competition Oreca 07 - Gibson of Jakub Smiechowski, Albert Costa, Fabio Scherer

 100周年を迎えたル・マン24時間レース。毎年激戦が繰り広げられるLMP2クラスは、34号車インターユーロポールが元F1ドライバーのロバート・クビサ擁する41号車WRTの追撃を振り切り、ポーランド籍チームとして初の世界耐久選手権(WEC)勝利を挙げた。

 24時間を戦い、フィニッシュ2台の差はわずか21秒と僅差。しかし、34号車の最終スティントを担当したファビオ・シェラーは足の怪我や無線の故障に悩まされながらフィニッシュを目指していた。

「信じられないよ。最後の1秒まで戦い続けることも大変だった」

 レース後にシェラーはそう振り返る。

「ポーランドのプライベートチームが初優勝を飾ったことは、とても素晴らしいことだ」

「昨年からチームを少し変えて、今回優勝できた。1年間頑張ってきたからだね。信じられないことだ」

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 シェラーの最終スティントで、インターユーロポールのオレカ『07ギブソン』に無線システムの故障が発生。そのため、チームはピットウォールから急ごしらえのピットボードを製作して指示を伝えたが、これによりスチュワードからの叱責処分を受けることとなった。

「もちろん、助けになんてならなかった」とシェラーはチームとの連絡が途絶えたことについて振り返る。

「でも結局、僕は『全力で走り続けるしかない』と自分に言い聞かせたんだ」

「僕がマシンに乗り込む前もガレージ内で話し合っていたことなんだけど、ドアが上手く開かなくて、ドライバー交代ができるかどうかも分からなかった。でもル・マンでは運が必要なこともあるんだ!」

#34 Inter Europol Competition Oreca 07 - Gibson of Jakub Smiechowski, Albert Costa, Fabio Scherer

#34 Inter Europol Competition Oreca 07 - Gibson of Jakub Smiechowski, Albert Costa, Fabio Scherer

Photo by: Alexander Trienitz

 またシェラーは、ナイトセッションを担当中にGTE Amクラスのマシンと接触。その衝撃で左足を負傷してしまった。そのため、ドライバー交代時は左足をかばうようにジャンプして移動、右足を軸にコックピットへ乗り込み、走行スタイルを適応させていく必要があった。

「今のところ(レース後)、アドレナリンが出ているから足の具合は良いよ」とシェラーは言う。

「次の日には良くないかもしれないと心配している。ただそうなっても、レースで負けるよりも勝つ方が良いよね!」

 シェラーのチームメイトであるヤコブ・スミエコフスキーは、次のように語る。

「とにかく信じられない。なんて言ったらいいんだろう?」

「夢が叶ったようなモノだ。ここ数年の努力の賜物だと思う。本当に言葉がないよ」

 またドライバーのアルベルト・コスタは次のように語った。

「僕はシリーズでも最年長のルーキーだけど、今はル・マンを制したルーキーだ」

「言葉を失うほど素晴らしかったよ」

Additional reporting by Stephen Lickorish

 
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