イソッタ、WECデビューに向けて準備着々。新たなパートナーとエストリルで2日間のテストを完了
WECデビューを控えているイソッタ・フラスキーニは、新たなパートナーであるディケインとエストリルでのテストを完了した。
2024年にFIA世界耐久選手権(WEC)デビューを果たすイソッタ・フラスキーニは、エストリルで2日間のテストを実施。新たなパートナーであるデュケインと最初の一歩を踏み出した。
当初イソッタはベクター・スポーツと提携してWECに参戦することを目指していたが、11月に提携解消を発表。イソッタのモータースポーツ代表であるクラウディオ・ベッロは、経済的な理由による変更だと語っている。
新たなパートナーは、ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)で活躍してきたデュケイン・オートモーティブだ。デュケインとしては、WECフル参戦は初めてとなる。
ポルトガルのエストリルで行なわれた2日間のテストでは、ジャン=カール・ヴェルネイとアレハンドロ・ガルシアがステアリングを握った。
「イソッタ・フラスキーニ・デュケイン・チームによる最初のテストにはとても満足している」
そうベッロ代表は語った。
「アレックス・ガルシアにとっては初めてのハイパーカーでのドライブだったが、ジャン=カール・ヴェルネイのアシストもあり、非常にプロフェッショナルな走りを見せてくれた」
「ポルトガルの2日間で、マシンは完璧なパフォーマンスを発揮し、タイヤやセットアップ、空力セッティングについて多くの情報を収集することができた」
ヴェルネイは2013年のル・マン24時間レースのLM-GTE Amクラスのウイナーであり、直近ではヒョンデからFIA ETCR - eツーリングカー・ワールドカップに参戦していた。そのヴェルネイとELMS LMP3クラスの王者であるガルシアが、イソッタのドライバーに起用されることが決まっている。
また、アウディのLMP1車両に乗っていたマルコ・ボナノミも、イソッタのテストプログラムに参加している。
ヴェルネイはテストを振り返り、「とても生産的なセッションだった」と話した。
「天候にも恵まれ、マシンをきちんと走らせることができた。マシンのセットアップを改善し続けたが、すべてのシステムはうまく機能している」
「アレハンドロにとっては、ティーポ6コンペティツィオーネのステアリングを握るのも初めてのことで、僕や優秀なエンジニアたちにとっても、彼にすべてを紹介する絶好の機会となった」
「次のテストとカタールでの最初のレースを楽しみにしている」
チームの声明によると、計4段階のFIAホモロゲーション・フェーズのうち、イソッタのティーポ6コンペティツィオーネは3つを通過したという。
2024年は19台がしのぎを削るハイパーカークラス。イソッタがトヨタやフェラーリ、プジョー、BMW、アルピーヌといった巨人たちを相手に、どんな走りを見せるのか注目だ。
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