WEC Fuji
トヨタがWECをやってきた”集大成”。小林可夢偉「それが今の結果に現れている」
WEC富士で優勝したトヨタ7号車の小林可夢偉は、この結果にはトヨタがWECをやってきた集大成が現れていると語った。
松本 和己
編集: 2023/09/10 12:32
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

WEC富士6時間レースは、フロントロウに並んだトヨタの2台が波乱のスタートでポジションを落としながらも追い上げ、7号車が優勝。8号車も2位となり、母国でワンツーフィニッシュを飾った。
この結果、トヨタは最終戦を残して今季のマニュファクチャラーズタイトルを獲得。最終戦バーレーンでのドライバーズタイトル獲得もグッと手繰り寄せた。
トヨタ7号車のドライバーとチーム代表を兼務する小林可夢偉は、これはチーム全員が頑張った結果だと、感謝を口にした。
「ワンツーフィニッシュはめちゃめちゃ嬉しいです。ル・マンで勝てなくて、7号車はリタイアまでしちゃって不本意な100周年になっちゃったので……ただモンツァで勝てて富士でも勝てたというのは、クルマが速いだけじゃなくて、戦略やチームのメカニック、エンジニアみんなが頑張って、さらにドライバーがミスなく走ることができた結果だと思うので、その努力に感謝したいなと思います」
「結果ワンツーで終われたというのは、これ以上ない富士6時間だったんじゃないかなと思います」
「僕はやりたいことをバーって言ってるけど、それを実現しようと色々な人が試行錯誤してくれたっていうのが僕の中で非常に大きな感謝だし、チームワークをもっと良くしてもっと応援されるWECチームを、もっと多くのGR(TOYOTA GAZOO Rasing)ファンを作っていきたいなと思います」
今季から一気にハイパーカークラスのエントリーが増加し、プジョーに加えてフェラーリやポルシェといったライバルが参戦してくる中で、トヨタは王者としてそれを迎え撃った。フェラーリに敗れたル・マン24時間レースを除いた5レースでトヨタが勝利を収めており、まさに圧勝だと言って良いだろう。
小林は、アウディやポルシェがLMP1から撤退し”ライバル不在”と言われる中でもWECで研鑽を続けてきた集大成が、そうした結果に現れていると話す。
「トヨタしかいないと言われた時代があったけど、僕たちはしっかりクルマを作って、人を鍛えて、ドライバーも鍛えて、今ここにいます」
「今季ル・マン以外は全部勝っています。結果だけ見たら圧勝しているけど、性能調整の数字だけ見たらそんなに大きな差はない。じゃあなんの差かといえば、全ドライバーが安定して速く、クルマの限界を引き出せて、ピットストップも戦略もタイヤのチョイスもミスなく……そういうモノの集大成が今の結果に表れていると思います」
「他のマニュファクチャラーがいない数年間、なんでWECをやっているのと言われていたかもしれないけど、その意味はここで証明されているんじゃないかと思います。そういうチャンスをくれた豊田章男会長と佐藤さん(佐藤恒治/現トヨタ社長)には本当に感謝したいなと思います」
「これに満足するんじゃなくて、もっとできることはないかと常に考えて、世の中の車に良い影響を及ぼせるような考え方をしっかりやっていきたいなと思います」
「今までドライバーしかやっていなかったから、そういうことを考えていなかったんですけど、WECをやっている意味を証明するためにもしっかり結果を残して、技術のフィードバックをしっかりして、これからもモータースポーツがもっとサステナブルになるようにやっていきたいなと思います」
今回の富士は週末を通して悪天候に見舞われたこともあり、気温が上がった決勝レースに向けてデータが不足。マシンが持つパフォーマンスを最大限発揮できなかったチームも多かったと見られる。しかし小林は、そうした状況に適応ができるだけのチームを作り上げ、それができるドライバーがマシンに乗っているからこそ、今回のワンツーフィニッシュがあるのだと胸を張った。
「ドライバーが自分に合うようにブレーキの使い方だったりエンジンのコントロールの仕方でいかにタイヤを保たせられるようにクルマのバランスを作っていくのか、というところが求められたレースなんじゃないかなと思います」
「その場その場でアダプトしていくことがレース結果の鍵だったような気がします。その経験があるというのはアドバンテージだし、トヨタにはそれができるだけのドライバーが乗っています」
「フェラーリがずっと遅かったのかというとそうじゃない。速いスティントもあって、それがなぜかといえば適応できるドライバーがしっかり速かったんです。GRは全ドライバーがそれができる。それが今までやってきた積み重ねなんじゃないかなと思います」
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 熱戦繰り広げられたWEC富士6時間レース、週末を通して過去最高の5万4700人が来場
次の記事 世界よ、これが”宮田莉朋”の走りだ! 初のWECで好走輝く「少なからず爪痕は残せた」
More from
松本 和己

読みもバッチリハマった野尻智紀、2戦連続ポール獲得「かなり限界まで攻め切ることができた」
スーパーフォーミュラ
スーパーフォーミュラ
第8戦:SUGO
1 ヵ月前
読みもバッチリハマった野尻智紀、2戦連続ポール獲得「かなり限界まで攻め切ることができた」

36号車au、ウエイト40kgで予選2番手! 山下健太「まさか2番手になるなんて。これ以上は見えなかった」
スーパーGT
スーパーGT
第2戦:富士
4 ヵ月前
36号車au、ウエイト40kgで予選2番手! 山下健太「まさか2番手になるなんて。これ以上は見えなかった」

これがフォーミュラEの未来! 800馬力超えの四駆”モンスター”次世代車両『Gen4』正式お披露目
フォーミュラE
フォーミュラE 5 ヵ月前
これがフォーミュラEの未来! 800馬力超えの四駆”モンスター”次世代車両『Gen4』正式お披露目
最新ニュース

マルク・マルケス、日本GPは2日目から余裕ゼロの本気走りが必要「現時点ではアコスタが最速。攻める必要がある」
MotoGP
MGP MotoGP
日本GP
4 時間前
マルク・マルケス、日本GPは2日目から余裕ゼロの本気走りが必要「現時点ではアコスタが最速。攻める必要がある」

アストンマーティンのアロンソ、セパンで予選Q1突破を目指せるか? ホンダ折原エンジニア「シミュレーションの方向性をさらに改善できた」
F1
F1 F1
バーレーンGP
5 時間前
アストンマーティンのアロンソ、セパンで予選Q1突破を目指せるか? ホンダ折原エンジニア「シミュレーションの方向性をさらに改善できた」

鎖骨骨折の中上、手術のためもてぎ離れる。「本人もとても悔しがっている」とHRC石川部長が伝える
MotoGP
MGP MotoGP
日本GP
5 時間前
鎖骨骨折の中上、手術のためもてぎ離れる。「本人もとても悔しがっている」とHRC石川部長が伝える

山中琉聖、母国日本GP好調スタート「大幅なセットアップ変更が上手くいった。ファンの前で良い走りを見せたい」
Moto3
MOT3 Moto3
日本
5 時間前
山中琉聖、母国日本GP好調スタート「大幅なセットアップ変更が上手くいった。ファンの前で良い走りを見せたい」
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録