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【WEC】今季からチームづくりも担う小林可夢偉。来たるライバルメーカーの襲来に備え「プロフェッショナルで家庭的なチーム」目指す

今季からWECのドライバー兼チーム代表を務める小林可夢偉は、トヨタの豊田章男社長から「プロフェッショナルでありながら家庭的なチーム」を作って欲しいとのリクエストがあったことを明らかにした。

Polesitter #7 Toyota Gazoo Racing Toyota GR010 - Hybrid: Kamui Kobayashi

写真:: JEP / Motorsport Images

 2022年シーズンのWECが、3月にセブリングで開幕する。ハイパーカークラスが新設されて2年目のシーズンとなるが、前年度王者であるTOYOTA GAZOO Racingでは大きなチーム体制の変更があった。

 そのひとつが、小林可夢偉のチーム代表就任だ。小林は7号車のドライバーも兼務しつつ、同時にチームづくりも担っていくことになる。

 開幕に向けてのテストも着々と行なわれている中、開幕直前の公式テスト“プロローグ”前にした最後のテスト走行を終えた小林は、現在チーム代表として取り組んでいることについて次のように語った。

「僕としては、エンジニアやメカニックが心の中で思っている『こうした方がいいんじゃないか』という思いをできるだけ引き出して実現することに取り組んでいます」

「また3年後、4年後を見据えた会議をして、ACOとの交渉を通して未来のWECをどうしていくのか、WECにどのようなスタンスで関わっていくのがGRにとって良いのかなどを話し合っています」

 またチームづくりに関しては、トヨタ自動車の豊田章男社長からも直々にリクエストをもらったという。

「豊田章男社長からは、プロフェッショナルでありながら家庭的なチームを作って欲しいとのお願いがありました。家庭的というのはファミリーのようなチームということではなく、応援したいと思ってもらえるようなチームのことです」

 2021年からWECは最高峰クラスがLMP1クラスからLMHクラスとなり、トヨタの参戦車両もそれに伴いTS050からGR010に変更となった。2021年シーズンから2022年シーズンにかけてはホモロゲーションの関係もあって車両に大きな変化はないものの、トヨタは8号車に平川亮が加入し、7号車の担当エンジニアも新人に変更となるなど、“新しい風”が吹いている。

 小林は若手が加わった現在のチーム状況が非常に新鮮でやりがいがあるとしつつ、だからこそしっかりとした準備を進めることで、今季参戦予定のプジョーや、2023年以降の参入が予定されているフェラーリ、ポルシェといったライバルメーカーを迎え撃ちたいと意気込んだ。

「7号車はエンジニアがルーキー、8号車が平川がルーキーなので、それぞれやるべきことがあります」

「7号車に関しては、しっかりとコミュニケーションをとって良いクルマを作ることに集中したいです。8号車に関しては、平川にしっかり経験を積ませて、ル・マンまでにリズムを掴めるようにして欲しいですし、僕はチーム代表として、セブ(セバスチャン・ブエミ)とブレンドン(ハートレー)に『(平川に)しっかりと教えて、育てて欲しい』と言っています」

「2022年シーズンの開幕が迫っているとはいえ、僕らにとってはまだまだ準備のタイミングと捉えています」

「またマシンに関しては大きくは変えられないので、BoPで性能が抑えられた時にどのくらいパフォーマンスが落ちるかのテストをしたりと、煮詰める作業をしています。だからマシン開発というよりも、ドライバーが乗りやすいクルマ、BoPで性能が抑えられた状態でも勝てるクルマを目指しています。

「チーム代表、マネジメントという立場は初めてですが、学ぶところは学んで強いチームを作りたいです。また、2022年、2023年とライバルメーカーのチームがやってきますが、『ライバルがいない期間にしっかり強いチームを作ってきたんだな』と言われるようなチームを作りたいです」

 また今季からWECデビューとなる平川は、昨年からGR010に乗り込み、複雑なハイパーカー車両への理解を深めてきた。今年に入っては自分に合ったシートが作れず、何度もシートを作り直したと苦笑いを浮かべた平川だが、開幕に向けて100%ではなくともしっかりとした手応えが感じられているようだ。

「GR010には昨年から何回か乗せていただきました。ある部分ではレギュラードライバーと同じくらいで走れたりしますが、まだまだ学ぶところはたくさんあるかなと思います」

 平川はそう語る。

「自分としてはまだ100%クルマに慣れていないと感じていますが、走る度に進歩を実感できています。自分としては結構準備ができていると思いますが、トラフィックの処理などレースのシチュエーションは経験できていないので、まずは来月のセブリングのテスト(プロローグ)でそこを学習して、少しでもクルマとチームに慣れていきたいです」

 また平川も小林同様、今季は今後のライバルメーカー襲来に備え、準備をする期間だという認識を示した。

「今年は2023年に向けて、自分が良い位置で走れるよう準備する期間だと思っています。自分の役割を認識して、少しでもチームに貢献できるようにしたいです」

 2022年シーズンのWECは、3月12日、13日とセブリングでプロローグが実施され、開幕戦は同地で3月16日〜18日にかけて行なわれる。

 
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