トヨタ、GR010のアラゴンテストを再実施。小林可夢偉と中嶋一貴はようやく初ドライブ叶う
トヨタは、2021年のWECを戦うGR010のテストをアラゴンで実施。小林可夢偉と中嶋一貴が初めてこのマシンをドライブした。
FIA世界耐久選手権(WEC)に参戦するTOYOTA GAZOO Racingは、2021年シーズンから新たに導入されるLMH規定のニューマシン『GR010 HYBRID』のテストを2月2日から4日にかけて行なった。このテストでは、これまで同マシンで走行できていなかった小林可夢偉と中嶋一貴も参加した。
GR010のシェイクダウンは昨年10月にポールリカールで行なわれたが、小林と中嶋はスーパーフォーミュラのレースがあったことから不参加。12月のポルティマオで行なわれたテストの際にも、スーパーフォーミュラと日程が重複しており、ふたりは参加できなかった。
GR010の正式発表に先立って1月に予定されていたアラゴンのテストで、小林と中嶋はGR010を初ドライブするはずだったが、なんとこのテストが雪により中止になってしまっていたのだ。
改めてアラゴンで行なわれた今回のテストには、小林や中嶋の他、セバスチャン・ブエミやブレンドン・ハートレー、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスも参加。レギュラードライバーが勢揃いし、夜間走行なども行なったようだ。
トヨタの広報担当によると、3月末にポルティマオで行なわれるWEC公式プロローグテストまでに、さらなるテストが予定されているという。
しかし、新型コロナウイルスによる渡航制限はトヨタにとって悩ましい問題になるだろう。実際中止になったとはいえ、コンウェイはイギリスからの渡航が制限されていたことにより1月のアラゴンテストに参加できなかった。また小林と中嶋は、WECの他にもスーパーフォーミュラに参戦しているため、渡航スケジュールに頭を悩ませることになるかもしれない。
WECの開幕戦はポルティマオのアルガルヴェ・サーキットで4月3~4日に行なわれる予定だが、同週末には富士スピードウェイでスーパーフォーミュラの開幕戦が予定されている。
さらに、ポルトガルでは新型コロナウイルスの感染が急拡大していることから、F1の第3戦として開催が有力視されているF1ポルトガルGPや、WEC開幕戦の開催ができるかどうかについて疑問の声も挙がっている。
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