WEC 富士6時間

WECトヨタでも活躍したニコラ・ラピエール、現役引退を発表。ヒョンデと提携するクールレーシング運営に専念

アルピーヌからWECに参戦していたニコラ・ラピエールが現役引退を発表。シーズン途中ながらシートを降り、クールレーシングの運営に専念する。

Gary Watkins

Gary Watkins

公開日時: 2024/10/03 3:03

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

#36 Alpine Endurance Team Alpine A424: Nicolas Lapierre

 ル・マン24時間レースで4度のクラス優勝を誇るニコラ・ラピエールが、引退を決断。クールレーシングの運営に専念すると発表した。

 40歳のラピエールにとって、アルピーヌから参戦して3位入賞を果たした先月の世界耐久選手権(WEC)富士6時間が最後のレースとなった。

 ラピエールはインスタグラムに短いビデオを投稿し、自身の決断について説明した。

「ヘルメットを脱ぎ、人生のこの章を終えるときが来た」

「表彰台でこの旅を終え、もう一度シャンパンファイトができて最高だった。自分の情熱のために生き、自分の好きなことを長年続けてきたことは、私にとって名誉なことだった」

 ラピエールは、今は「ピットウォールの反対側で人生の新たな章を迎える時」だと付け加えた。

「レースが大好きだったのと同じくらい、この仕事も大好きだ。だから遠くに行くわけではないよ」

 ラピエールは2020年にアレクサンドル・コワニーとともに設立したCLXモータースポーツの運営に専念する。このチームはクールレーシングの旗印のもと、スイス・ジュネーブにほど近いフランスのアヌシーを拠点としている。

 ラピエールは公開したビデオの中で、GP2やA1グランプリ、そしてトヨタとアルピーヌのWECでレースウィナーとして活躍した自身のキャリアを振り返り、複数の人物に感謝の言葉を述べた。

 その中にはフィリップ・シノーも含まれている。シノーはアルピーヌの耐久レース活動を指揮するシグナテック・チームを運営しており、その前身でありラピエールが2003年にマカオF3グランプリで優勝したシグネチャー時代から彼と関わりの深い人物だ。

 彼はまた、DAMSチームの創設者であり代表であった故ジャン・ポール・ドリオの名前も挙げた。

「彼はあまりにも早くこの世を去った。彼と彼のチームで、2007年にGP2初勝利を挙げることができた。彼は間違いなく僕のキャリアに変化をもたらした」

 さらに、ラピエールが2007年にスポーツカーレースに進む最初のチャンスを与えたオレカのユーグ・ド・ショナックの名前も挙げられている。オレカからル・マン・シリーズに参戦し、この年から計17回ル・マン24時間レースに参戦。4度のクラス優勝と、2度の総合3位を記録している。

 ラピエールがオレカと契約したことで、2012年に世界耐久選手権が復活した際、トヨタへの加入につながった。

2013年のWEC富士で優勝したトヨタ7号車(左から)ニコラ・ラピエール、中嶋一貴、アレクサンダー・ブルツ

2013年のWEC富士で優勝したトヨタ7号車(左から)ニコラ・ラピエール、中嶋一貴、アレクサンダー・ブルツ

写真: Toyota Racing

 耐久レースでの経験が豊富なドライバーとしてWECトヨタの黎明期を支えたラピエールは、計6勝をマーク。2014年シーズン途中でトヨタを離れたが、2017年には3台目のTS050ハイブリッドのドライバーとして、トヨタからスパとル・マンを戦っている。

 ラピエールはオレカの元テクニカルディレクターで、現在はTOYOTA GAZOO Racingヨーロッパで同じ役割を担っているデイビッド・フルーリーに賛辞を送った。

「彼は私のキャリア、そして人生にとってとても重要な人だった。僕のレースキャリアでおそらくどん底だった時、レースをやめる寸前だった僕を、彼は復活させてくれたんだ」

 トヨタを離れた後、ラピエールはシグナテック・アルピーヌからWECのLMP2クラスに参戦し活躍。2020年には自身が運営に携わるクールレーシングからLMP2クラスを戦っている。

 その後は、ハイパーカークラスに参戦するアルピーヌのドライバーに。LMP1規定のマシンを使用したA480で2021~2022年を戦った後、今季はLMDh車両のA424をドライブ。前述のように、A424にとってWEC初表彰台となった富士がラストレースとなった。

 なおクールレーシングは、ヒョンデ・モータースポーツと提携し、同メーカーのプレミアムブランドであるジェネシスの名のもと、新型LMDh車両でプロトタイプ・レースへの参戦準備を進めていることが知られている。

 なお、バーレーンで開催される今季のWEC最終戦には、ラピエールに代わってジュール・グーノンが起用され、ミック・シューマッハーやマシュー・ヴァクシビエールとアルピーヌ36号車をシェアすると見られている。

 

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 ロッシ、来年はレース活動縮小?「16レースは多すぎる。WECとGTワールドチャレンジ、どっちをやるのか決めないと」

次の記事 ロッシの”伝説”はまだまだ続く! 来季は活動縮小でもレースへの情熱は消えず「あと10年はクルマでレースをしたい」

More from

Gary Watkins



マクラーレン“MP4/8B”に搭載されたランボルギーニ/クライスラーV12……あのエンジンブローがなければ、F1の歴史が変わっていた?

F1

F1 1 ヵ月前

マクラーレン“MP4/8B”に搭載されたランボルギーニ/クライスラーV12……あのエンジンブローがなければ、F1の歴史が変わっていた?



未だWECで勝利のないプジョー、来季9X8をアップデートへ。2029年までの参戦継続も明言「パフォーマンスを発揮しなければならない」

WEC

WEC

24 Hours of Le Mans

2 ヵ月前

未だWECで勝利のないプジョー、来季9X8をアップデートへ。2029年までの参戦継続も明言「パフォーマンスを発揮しなければならない」



WECの次期ハイパーカークラスの規則骨子が発表。1規格に統一も、シャシー&ハイブリッドの独自開発が認められる方向に。水素車両の参入も?

WEC

WEC

24 Hours of Le Mans

2 ヵ月前

WECの次期ハイパーカークラスの規則骨子が発表。1規格に統一も、シャシー&ハイブリッドの独自開発が認められる方向に。水素車両の参入も?

More from

ニコラ ラピエール



アルピーヌ、WECデビューのミック・シューマッハーにとってベテランのラピエールは「先生として完璧」

WEC

WEC

Alpine launch

2024/02/08

アルピーヌ、WECデビューのミック・シューマッハーにとってベテランのラピエールは「先生として完璧」



アルピーヌ、F1新車と同時にWECハイパーカークラス車両もお披露目! ミック・シューマッハーはベテランのラピエールらと組む

WEC

WEC

Alpine launch

2024/02/07

アルピーヌ、F1新車と同時にWECハイパーカークラス車両もお披露目! ミック・シューマッハーはベテランのラピエールらと組む



LMDhに1年遅れて参戦するアルピーヌ……しかしこの1年遅れが逆に有利に「ライバルたちが我々のためにシステムを開発してくれている。満足だ!」

WEC

WEC 2022/12/12

LMDhに1年遅れて参戦するアルピーヌ……しかしこの1年遅れが逆に有利に「ライバルたちが我々のためにシステムを開発してくれている。満足だ!」

More from

アルピーヌ



ポール獲得ガスリー、決勝は7位でガッカリ? いえいえ、これが現実「ポジティブな収穫がたくさんあったよ」

F1

F1

イタリアGP

4 日前

ポール獲得ガスリー、決勝は7位でガッカリ? いえいえ、これが現実「ポジティブな収穫がたくさんあったよ」



アルピーヌ好調のモンツァで一時3番手浮上も、痛恨コースオフ。コラピントは涙「大きなチャンスがあったのに」

F1

F1

イタリアGP

4 日前

アルピーヌ好調のモンツァで一時3番手浮上も、痛恨コースオフ。コラピントは涙「大きなチャンスがあったのに」



アドバイスが裏目に? ルクレール、親友ガスリーに授けた助言を笑顔で後悔「まさかポールを争うことになるとは」

F1

F1

イタリアGP

5 日前

アドバイスが裏目に? ルクレール、親友ガスリーに授けた助言を笑顔で後悔「まさかポールを争うことになるとは」

最新ニュース



モンツァではかなりやらかした……角田裕毅が語る、新世代F1の難しさ。エネマネ失敗で「これほど大きな代償があるとは」

F1

F1 F1

イタリアGP

39 分前

モンツァではかなりやらかした……角田裕毅が語る、新世代F1の難しさ。エネマネ失敗で「これほど大きな代償があるとは」



アロンソ、母国スペインGP初日FP2は17番手「ストレートで後れを取っているのは受け入れるしかない……でも決勝は走り切るのが大事」

F1

F1 F1

スペインGP

1 時間前

アロンソ、母国スペインGP初日FP2は17番手「ストレートで後れを取っているのは受け入れるしかない……でも決勝は走り切るのが大事」



ストロールのFP2のトラブルは、バッテリーに異常なデータ……ホンダ折原エンジニア「HRC Sakuraで詳しく解析する」

F1

F1 F1

スペインGP

2 時間前

ストロールのFP2のトラブルは、バッテリーに異常なデータ……ホンダ折原エンジニア「HRC Sakuraで詳しく解析する」



角田裕毅、F1スペインGP初日は8番手。初開催のマドリンクは「走っていてすごく楽しいサーキット」

F1

F1 F1

スペインGP

7 時間前

角田裕毅、F1スペインGP初日は8番手。初開催のマドリンクは「走っていてすごく楽しいサーキット」

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録