レースレポート

WEC 第2戦ル・マン24時間レース

大願成就! 8号車トヨタ、前年の周回数を大幅に上回りル・マン初優勝

2018ル・マン24時間レースは8号車トヨタが優勝、残り4時間になってもアクシデントが続出し、最後まで気の抜けないレース展開となった。

編集: 2018/06/18 5:04

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#8 Toyota Gazoo Racing Toyota TS050: Sébastien Buemi, Kazuki Nakajima, Fernando Alonso, #7 Toyota Gazoo Racing Toyota TS050: Mike Conway, Kamui Kobayashi, Jose Maria Lopez cross the finish line

 サルトサーキットで行われた2018ル・マン24時間レースは8号車トヨタ(セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/フェルナンド・アロンソ)が388周を走り切って優勝。トヨタが悲願のル・マン初制覇を成し遂げた。

 レース後半も堅実な走りでトップを守り続けていたトヨタ。残り4時間を切った時点で8号車がトップを快走し、7号車が1分30秒差で2番手につける。3番手は3号車レベリオン・レーシングだったが、すでに10周以上の差がついており、トヨタ陣営にとっては少し余裕を持てる状態で終盤を迎えた。

 だが、そう簡単にゴールさせてくれないのがル・マン24時間。残り3時間を切ると、相次いでアクシデントに襲われる。トップの8号車はル・マン24時間レース初参戦で初優勝を狙うアロンソが好ペースで周回を重ね、残り2時間30分を切った347周目にピットイン。アンカーとなる中嶋一貴に交代するが、この時にロリポップが誤ってジャッキアップ中にも関わらずGOサインを出してしまい、タイヤが空転。そのままピットアウトするが、作業違反でストップ&ゴーペナルティの可能性もできて、チーム内は一時騒然。アロンソも、最後の最後にきてのミスに怒りをあらわにしていた。これに関しては、レース中に裁定等が下ることはなかった。

 2番手を走る7号車も翌348周目にピットイン。こちらは小林可夢偉が乗り込み、アンカーを務めた。しかし、残り2時間を切ったところで突然マシンがスローダウン。原因は燃料不足で、詳しい理由は不明だが燃料の残量が少なくなると、自動的にセーフティモードに切り替わるようになっており、それが発動したとのこと。スロー走行状態が続いたが、途中からペースが戻りピットイン。給油を行なって事なきを得た。

 ただ、今年のル・マン24時間は全体的にサバイバルレース。終盤になってトラブルに見舞われたりマシンを止める車両が多発した。

 その中でも、ジェンソン・バトンがメンバーに加わり注目を集めた11号車SMPレーシングは、序盤に深刻なトラブルで2時間以上ガレージ内で作業を強いられ大幅に後退。トップから40周以上遅れていたが、それでも諦めずに周回を重ねていた。しかし、残り1時間を迎えるところでトラブルが発生しインディアナポリスコーナー付近でストップ。ちょうどバトンがステアリングを握っていたが、なす術もなくコックピット内で悔しさを滲ませていた。

 レース開始から23時間が経ち、いよいよチェッカーに向けて最終スティントに突入しようかとしていたところで、またトヨタ勢に不運が襲う。スロー走行で8号車から1周遅れとなっていた7号車だが、許容されている燃料使用量を超えていたため10秒間のストップ&ゴーペナルティを受ける。これをすぐに消化するが、今度は1スティントで走れる周回数の制限についても規定違反があったとして、再度10秒のストップ&ゴーペナルティが言い渡された。

 これでトップとは2周差に広がった7号車だったが、スロー走行に陥ることもなく、残り15分を切ったところで8号車の中嶋と合流し、最後はランデブー走行を披露する。

 残り10分を切ると、トヨタの関係者がピットに集まり、特にドライバーたちは肩を組んでチェッカーの瞬間を待った。

 そして、388周目を迎えたところで24時間を迎え、2台並んでチェッカーフラッグ。トヨタがル・マン挑戦20回目にして初の優勝を飾り、7号車とともにワンツーフィニッシュを決めた。3位には3号車レベリオン・レーシングが続いた。

 また今回の優勝周回数である388周は、惨敗を喫した(367周)と最終ラップでマシンがストップした一昨年(384周)を上回る結果だった。

 2016年は残り3分で「ノーパワー!」という悲痛な叫びとともに、マシンストップを余儀なくされた中嶋。今回は堂々とチェッカーを受けると、今度は無線でチームに感謝の気持ちを叫びながら伝えていた。ウイニングランを終え、再びホームストレートに戻ると、ブエミとアロンソが待ち構え、チェッカーフラッグとともにマシンに乗車。大観衆が埋め尽くすグランドスタンド前をゆっくり走行し、パルクフェルメにマシンを止めると3人で抱き合って喜びを爆発させた。

 そして、表彰台には7号車のコンウェイ、小林、ロペスに加えトヨタ自動車の友山副社長も登壇。サルトサーキットに君が代が流れた。

 今回、優勝メンバーとなったアロンソは、F1モナコGPに続いて世界三大レースの2つ目を制覇。トリプルクラウン達成に向け、残るはインディ500のみとなった。

 LMP2クラスは、序盤から安定した走りを見せていた26号車G-ドライブ・レーシングが優勝。最後まで混戦模様となったLM-GTE Proクラスは“ピンク・ピッグ”カラーの92号車ポルシェ911 RSRが優勝を飾った。LM-GTE Amクラスはレース序盤から常にトップをキープしていた77号車デンプシー-プロトンのポルシェが優勝を飾った。

→【リザルト】ル・マン24時間レース最終結果

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