マクラーレン、今年のル・マン24時間でLMDh参入発表の可能性アリ? ブラウンCEO「エキサイティングな話ができるかも」
以前から、LMDh車両のプログラムについて検討してきたマクラーレン。ザク・ブラウンCEOは、今年のル・マン24時間レースで何らかの発表を行なう可能性がある。
Race winner #59 Kokusai Kaihatsu Racing McLaren F1 GTR: Yannick Dalmas
写真:: Sutton Images
マクラーレン・レーシングのザク・ブラウンCEOは、マクラーレンがル・マン24時間レース総合優勝を目指す計画を、近々発表する可能性を示唆した。
先週カタールで行なわれたWEC(世界耐久選手権)の開幕戦を訪れたブラウンは、マクラーレンにとってスポーツカーレースが重要であることを強調した。
そこで彼は、マクラーレンが720S GT3 EvoでLMGT3に参戦する今年6月のル・マン24時間レースに出席し、日程が被っているF1カナダGPには行かないと明かした。
「それ(ル・マン)は我々にとって優先事項だ」
そうブラウンは語った。
「我々はル・マン・ミュージアムにいい展示ができるだろうし、エキサイティングな話ができることを期待しているよ」
ブラウンは以前から、LMDh車両による耐久レース最高峰クラス復帰に興味を持っていることを隠していない。
マクラーレンはLMHのルール作りの段階から議論に参加。WECハイパーカークラスに参戦する第2のルートであるLMDh規定が発表された後には、車両を開発する意欲があるとブラウンは公言していた。
昨年のル・マンで、プロトタイプカーのプログラムを行なう可能性について質問され、「やるかどうかというより、いつやるか」という問題だと彼は答えている。
「それが我々のやりたいことであるのは非常に明確だ。我々はル・マンで総合優勝を狙いたい。これ以上のタイミングはないと思う」
Richard Mille, President of the FIA Endurance Commission, Zak Brown, McLaren CEO, Pierre Fillon, ACO President
Photo by: Shameem Fahath
まさに今年は、LMDhプログラムを発表するうえでベストタイミングだと言える。1995年にF1 GTRを投入しJ.J.レート、ヤニック・ダルマス、関谷正徳組が総合優勝を達成してからちょうど30年。F1では昨年コンストラクターズタイトルを獲得し、インディカーでもパトリシオ・オワードが3勝と結果を残しており、新たな挑戦を始めるにはもってこいだ。
またブラウンは、アブダビの投資会社CYVNホールディングスがマクラーレン・オートモーティブのロードカー部門を買収したことについても言及し、「マクラーレン・オートモーティブがモータースポーツで足を伸ばすにはいい時期だ」と語った。
カタールでのブラウンのコメントは、マクラーレンがLMDhプログラムに関してすでに重要な決定を下しており、すでに契約も結んでいるのではないかと見られているタイミングで出されたものだった。
マクラーレンがLMDh車両を開発する場合、シャシーパートナーはダラーラとなり、エンジンはアルトゥーラのロードバージョンとレースバージョンの両方ですでに使用されているツインターボ120度V6エンジンをルーツとしたモノになると予想される。
マクラーレンが2011年以降に市場に投入したスポーツカーに搭載されたV8ターボエンジンが、耐久レースのプログラムに適したモノではなかったことが、マクラーレンがプロトタイプカーのプログラム延期を余儀なくされた理由のひとつだった。
昨年6月にシリーズの主催者であるFIAとACO(フランス西部自動車クラブ)が現行ルールのライフサイクルを2029年まで延長すると発表したことも、マクラーレンにとっては大きかった。
マクラーレンがこの夏にLMDh車両の開発に着手すれば、2027年からの参戦が濃厚となる。つまり最低でも3シーズンは開発したマシンで戦えるということになる。
様々な条件がマクラーレンのLMDh参入の追い風となっているが、実際に発表はあるのか。答えを知るには、6月のル・マンを待つ必要があるだろう。
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