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メネゼス、トヨタに迫ったル・マン”渾身”予選アタックがプジョー入りのキッカケに

プジョーのWECドライバーに選ばれたグスタボ・メネゼスは、2020年のル・マン24時間レース予選で見せたアタックが、プジョー入りの鍵になったという。

#1 Rebellion Racing - Rebellion R-13 - Gibson: Bruno Senna, Norman Nato, Gustavo Menezes

写真:: Paul Foster

 2022年からWEC(FIA世界耐久選手権)に2台体制で復帰するプジョーは、2月8日に7人のドライバーを発表した。

 ジャン-エリック・ベルニュやポール・ディ・レスタ、ケビン・マグヌッセンといった元F1ドライバーの他、スポーツカーレースで実績があるロイック・デュバル、グスタボ・メネゼス、ミケル・イェンセン、そしてリザーブ&シミュレータドライバーとしてジェームス・ロシターがラインアップされた。

 中でも26歳のアメリカ人ドライバーであるメネゼスは、注目の若手ドライバーだと言えるだろう。メネゼスは2016年にシグナテック・アルピーヌに加入、LMP2クラスチャンピオンを獲得した。2018-19年シーズンからは2シーズンに渡ってレベリオン・レーシングでLMP1マシンをドライブ。同クラスで計3勝を記録している。

 さらにメネゼスは、2021年シーズンからWECに参戦するグリッケンハウスのドライバーにも名を連ねており、プジョーのチームメイトよりひと足早く、LMH規定のマシンでレースをすることになる。

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 メネゼスは、2020年のル・マン24時間レース予選のハイパーポールでのパフォーマンスが、プジョー加入のきっかけだったと振り返った。

 レベリオン1号車のアタックを担当したメネゼスは、渾身のアタックで3分15秒822を叩き出し一時タイムシートのトップに立つと、最終的にトヨタ2台の間に割って入る予選2番手を獲得したのだ。

「数百人の候補の中から、(プジョーのレースドライバー)6人のひとりに選ばれたのは非常に幸運なことだ」

 メネゼスはそうmotorsport.comに語った。

「でも理由なくそうなれたわけじゃない。懸命な努力と、タイミングが良かったからここまで来られたんだ」

「人生には、自分の進むべき道を変えるような瞬間があると感じている。例えば、それが昨年のル・マン予選だ。自分自身とマシンから最高のパフォーマンスを引き出すことができたし、それが人々の目に留まったのは間違いないと思う」

「それから、すべてが適切なタイミングでうまくいった。チャンスがあった日にすべてを賭けたんだ」

「才能あるドライバーばかりなので、このラインアップに参加できることを光栄に思っている。僕は彼ら全員とレースをしてきたが、彼らはみんな強い。今こそ僕たち全員が力を合わせて、プジョーが正しい選択をしたことを示す時だ」

 メネゼスは、プジョーは6人のレースドライバーを多くの候補者から選ぶ上で、パフォーマンスだけでなく人間的な側面も重視していると称賛した。

「レベルの高いドライバーは何十人もいたけど、プジョーの人選は素晴らしかったと思う」

「僕の親友であり、シミュレーターでは”完全な獣”であるロシターも含めた7人の間には、とても良い化学反応があるんだ」

「アルピーヌで(LMP2)チャンピオンも獲得した年もそうだった。プジョーはいい仕事をしたし、それが重要だということを分かっているんだ」

 前述したように、メネゼスは今シーズン、プジョーではなくグリッケンハウスかWECに参戦するが、両プログラムに悪影響を与えることはないと強調した。

「(プジョー加入が)ル・マンでの勝利を目指してグリッケンハウスと一緒に全力を尽くすという事実を否定するものではない。アメリカのチームでル・マンを制覇することは夢のようなことだよ」

「グリッケンハウスと契約した時、僕は今年のプログラムを探していたし、プジョーは来年のコミットメントを探していたから、すべてが完璧にマッチしていたんだ」

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