WRC王者セバスチャン・オジェのWECフル参戦が決定! リシャール・ミル・レーシングでLMP2をドライブ
2021年のWRC(世界ラリー選手権)チャンピオンであるセバスチャン・オジェは、リシャール・ミル・レーシングから2022年のWEC(世界耐久選手権)に参戦することが明らかとなった。
写真:: Richard Mille Racing Team
WRC(世界ラリー選手権)の直近9シーズンで8度タイトルを獲得しているラリー界の絶対王者セバスチャン・オジェが、今季はWEC(世界耐久選手権)にフル参戦することが決定した。
オジェが加入するのは、LMP2クラスのリシャール・ミル・レーシング。チームメイトは、昨季WRTでLMP2クラス王者となったシャルル・ミレッシと、若手女性ドライバーのリルー・ワドゥー。いずれも20歳で、オジェと同じフランス人だ。
オジェは昨年、WECに参戦してル・マン24時間に出場したいとの意思を明らかにしていた。そして2022年からはWRCの活動を縮小し、サーキットレースでの出場機会を模索していた。
2022年WRC開幕戦ラリー・モンテカルロでは2位に入るなど、まだまだラリーで一線級の力を持つことを証明したオジェだが、その合間には2度、トヨタのハイパーカーであるGR010をテストしていた。
そして今回、オジェのWECデビューが正式発表された。最高峰クラスではなくLMP2でのデビューとなるが、彼は3月の開幕戦セブリングから、6月のル・マン24時間レースを含む全レースに出場する予定だ。
この新たな挑戦に際して、オジェは次のように述べた。
「大きなチャレンジであることは分かっている。でも僕は簡単な選択肢よりも、モチベーションの上がるプログラムを探してきた」
「これまで僕はラリーでのキャリアに集中してきた。でも耐久レースも良いチャレンジになるんじゃないかと、長い間考えてきた」
「ドライバーは皆、自己中心的になりがちだけど、成功したキャリアをもっと誰かと共有したいと思うときが来る」
「LMP2は素晴らしいカテゴリーだ。僕がこの耐久レースの世界で成長し、その最高峰に到達するための最良のステップだ」
「僕は確かに初心者だ。ただ、自分に何ができるのか、どこまでベストに近づけるかを確かめながら、楽しんでいきたいと思っている」
「みんなワクワクしている。シャルル、リルー、僕の3人は異なる世界から来た。そして、ここ数年僕を支えてくれたリシャール・ミルと共に、僕たちの異なる経験を組み合わせることは興味深い」
「魅力的な冒険である一方、僕には学ぶべきことが多く、多くの経験を積まなければならない。僕はラリーでは適応能力の高さを見せられていたので、レースでもそうでありたいと思う」
オジェが所属するトヨタのWRCチームは、彼のサーキットレース転向のプランを支持しているが、今後WRCをどのようなスケジュールで戦っていくかに関してはまだ明言していない。
オジェはエサペッカ・ラッピとGRヤリスの3台目をシェアする形でWRCへ参戦しているが、オジェの参加するラリーは多くて5つほどと予想されており、次戦ラリー・スウェーデンなど大半のラリーでラッピがステアリングを握ることになりそうだ。
またオジェは開幕戦の際、自身の次の出場機会が第4戦ラリー・ポルトガルになるのではないかと示唆していた。
「ラリー・ポルトガルはいつも僕の頭の中にあるし、僕がポルトガルと特別な関係にあることは知っての通りだ。今シーズン出場する可能性のあるラリーのリストに入っていると言える」
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