WEC

ラグナ・セカのイベントでマツダ767Bが炎上! オーナーはレストアを誓う「物語は終わっていない。再びその歌声を響かせる」

ラグナ・セカでイベントに向けて行なわれたテスト走行の後、マツダ767Bから火が出てしまうトラブルが発生した。

Francesco Corghi

公開日時: 2026/08/12 8:42

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Mazda 767B

鈴鹿のイベントを走ったマツダ767B。今回炎上したマシンとは別個体

写真:: Motorsport.com / Japan

 ラグナ・セカから届いた映像は、モータースポーツファンなら胸が痛くなるようなものだった。今週、カリフォルニアのサーキットで開催されているモントレー・モータースポーツ・リユニオンのパドックで、マツダ767Bが炎に包まれる危機に見舞われたのだ。

 ペブルビーチで開催される有名なコンクール・デレガンスの”前哨戦”的な位置づけで行なわれているこのヒストリックカーイベントに、ロータリーエンジンを搭載したマツダ767Bも参加する予定だった。

 767Bは、1991年に日本車にとって初めてル・マン24時間レースを制した歴史的なマシンであるマツダ787Bの先代マシンであり、マツダだけでなく日本の、モータースポーツ史においても重要な1台だと言える。

 マツダの公式発表によれば、この車両は日本から直接持ち込まれたもので、オーナーのアンソニー・マッキントッシュが率いるゴースト・ライダーズ・スクワッド・レーシングがオペレーション。パーカー・トンプソン、ブレンドン・ハートレー、パトリック・ロングらもチームに加わり、2台のトヨタ・イーグルMKIII AARとポルシェ962 Cも含めて車両を分担して走らせる予定だった。

 現在FIA世界耐久選手権(WEC)のLMGT3クラスでも活躍しているマッキントッシュが所有する767Bはシャシー番号003。1989年と1990年のル・マンに出場した個体であるといい、1990年大会では寺田陽次郎/従野孝司/片山義美のトリオが総合20位、IMSA GTPクラス優勝を記録している。

 ところが、イベント開催前の数日間に行なわれた最初の走行を終えた後、原因はまだ明らかになっていないものの、オレンジとグリーンの『RENOWN』カラーリングをまとったマシンが出火し、瞬く間に炎に包まれてしまった。

 

 Instagramの「Per.0.xide」チャンネルに投稿された動画では、パドックのピット裏に設置されたテントの下にあった車両の左リヤから炎が上がり、スタッフがすぐさま消火器を持って駆けつけ、火を消し止めようとする様子が映し出されている。

 月曜日、ゴースト・ライダーズ・スクワッド・レーシングは事故について説明する声明を発表した。

「モントレー・モータースポーツ・リユニオンのイベント前日、マツダ767B #203がパドックで火災に巻き込まれた」

「何よりも重要なのは、誰もケガをしなかったことだ。そのことを非常にうれしく思っている。この車両はチームのメンバー全員にとって、そして歴史的な意味においても特別な存在だ。今回のリユニオンには参加しないが、#203の物語は終わっていない。#203はレストアされ、再びその歌声を響かせることになる」

Foto di: Per.0.xide

 この”復活の約束”はモータースポーツファンにとって何よりうれしい知らせだろう。歴史的な名車が炎に包まれる姿を目にして、多くのファンが胸を痛めたことは間違いない。同時に、ラグナ・セカに車両を持ち込めることを楽しみにしていたマツダ・モータースポーツ関係者にとっても痛ましい事態となった。会場には、マツダ・モータースポーツ・ヘリテージ・コレクションに収蔵される他の車両も展示されていた。

 マツダの責任者ジョナサン・アップルゲートは「767Bがモントレーにやってきたのは本当に素晴らしいことだ」と語っていた。

「あのエキゾーストノートとカラーリングは、マツダのル・マン優勝を象徴するものだ」

「ファンにとって、アメリカで実車を見て、その音を生で聞けるのは本当に素晴らしいことだ。マツダ・ヘリテージ・コレクションやほかの車両と合わせて、マツダのレーシング史を全体的に振り返ることができるだろう」

 このイベントでは、日本車を対象としたデモ走行で”ミスター・ル・マン”として知られる寺田も走行を担当する予定だった。

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