ペスカローロ、プジョーとタッグ! 2024年にハイパーカーでWECとル・マン24時間レースに参戦へ
ル・マン24時間レースにおけるアイコニックな存在であるペスカローロは、プジョーと提携。少なくとも1台の9X8を2024年のWECで走らせる予定であることが明らかとなった。
フランスの名門コンストラクターであるペスカローロがプジョーと提携し、2024年のWEC(FIA世界耐久選手権)のハイパーカークラス参戦を目指していることを明らかにした。
2月16日にペスカローロ・スポルトはTwitterで短い声明を発表した。
『2022年12月2日の発表に続き、ペスカローロ・スポルトはスポーツプログラムの開発を続けている』
『ペスカローロ・スポルトは、2024年のWECハイパーカー・プログラムのコンストラクターとしてプジョー・スポールとの繋がりを保ち、シーズンの資金調達を視野に入れて主要なパートナーとの重要な交渉に入った』
ペスカローロは、ル・マン3連覇を含む4度の総合優勝を果たしたレーシングドライバー、アンリ・ペスカローロが設立したレーシングチームおよびコンストラクターだ。サルト・サーキットの敷地内に拠点を構え、2005年から3年連続でル・マンの表彰台を獲得するなど、LMP1クラスの強豪プライベーターチームとして名を馳せた。
現在は、財政難に陥ったペスカローロを2016年に買収したジョセリン・ペドロノが権利を有しており、昨年12月にペドロノがペスカローロをル・マンやWECに復活させるつもりだと明かし、話題となっていた。
Peugeot entered the WEC mid-way through last year ahead of its first full season campaign in 2023 with the 9X8 Le Mans Hypercar
Photo by: JEP / Motorsport Images
ペスカローロの発表を受けて、プジョー側もこの動きを認めた。
「ペスカローロ・スポルトは今から数ヵ月前に我々と連絡を取り、いくらかの議論の後、彼らはプジョー9X8でWECプログラムを構築することを決定した」
そうプジョーの広報担当者は述べた。
「ペスカローロ・スポルトが我々のハイパーカーを選んでくれたことを非常に誇りに思っている。このプロジェクトは、慎重に選ばれたパートナーと経験豊富なチームによって、かなり急速に発展している」
「我々は、2024年に向けて彼らのプログラムが具体化することを願い、9X8と必要な技術サポートを提供する用意がある」
元ペスカローロのドライバーであり、ペドロノと共にプロジェクトを進めるブルース・ジュアニーは、WECプログラムの実現に向けたスポンサーやパートナーとの交渉はすでに進んでいると説明した。
「もしプロジェクトが進んでいなければ、我々はこの発表を行ない、ジャン・マルク・フィノー(プジョー・スポールのディレクター)の承認を受けることはなかっただろう」
そうジュアニーはmotorsport.comに語った。
「過去1年半にわたって行なわれてきた話し合いの結果として、我々は今、予算の大部分を確定しているところだ」
ペドロノとは、ペスカローロ・スポルトの立ち上げ以前からビジネス上のつながりがあったというジュアニー。チームはパリ郊外のサトリーにあるプジョー・スポールの本社で、ファクトリーのオペレーションと並行して運営されると説明した。
「彼ら(プジョー)が技術面をゼロから面倒を見ることになる。この段階では、その方が9X8を走らせるための技術的な体制を整えるよりもずっと簡単なんだ」
「我々の役割は予算を組むこと、ペスカローロのスピリットを維持すること、そしてドライバーを選ぶことだ」
ジュアニーは、ペスカローロとしてハイパーカークラスに1台で参戦するのか、それとも2台のプジョーを走らせるのかはまだ未定だという。
「1台のマシンをきちんと走らせる方が簡単だろうが、我々は高い目標を持っている」
ジュアニーは、チームが復活した暁にはペドロノがマシンをドライブすることを望んでいるはものの、実際にはチームで競技面の役割を担う可能性が高いと話している。
Be part of Motorsport community
Join the conversation記事をシェアもしくは保存
Top Comments
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。