【WEC】プジョー9X8、最新走行写真が公開。リヤウイングは“なし”
WEC(世界耐久選手権)に参戦予定のプジョーが、『9X8』のテスト走行を実施。発表時と同様に、リヤウイングは搭載されていなかった。
2022年のWEC(世界耐久選手権)参戦を表明しているプジョーは、スペインのアラゴン・サーキットでLMH規定の新車両『9X8』のテスト走行を実施。その写真を公開した。
公開された写真を見ると、昨年夏に発表されたイメージ画像の通り、リヤウイングは搭載されていない。昨年末に公開されたシェイクダウンの写真ではリヤ部分が見えないように加工されており、果たして本当にリヤウイングレスなのかどうか様々な憶測を呼んでいたが、結果的に当初のコンセプトを守っている形だ。
プジョー・スポールのWECプログラム・テクニカルディレクターであるオリビエ・ジャンソニーは、次のように語っている。
「この形状は、LMHレギュレーションで認められているものだ」
「我々の計算と風洞実験によって、リヤウイングなしで走るという決定が適切であることが確認された」
「特性の異なる様々なサーキットでテストを行なう中で、この選択が有効であると実証されることを期待している」
またジャンソニーは昨年7月の発表の際も、今後9X8にリヤウイングが必要となる可能性は「極めて低い」としており、当初の空力コンセプトに自信を見せていた。
今回公開された写真からは、9X8のリヤに改良が加えられていることが分かる。リヤホイール付近はダウンフォースを発生させるような形状に変更されているようだ。
またこのテストがいつ行なわれたものなのか、今シーズンの契約ドライバー7人のうち誰が参加したのかなど、詳細は発表されていない。
プジョーは3月にセブリングで開催される2022年WEC開幕戦には参加しない意向を示しているが、その参加時期については、マシンの初期テスト後に決定するという、かねてからの立場を改めて表明した。
プジョーの親会社であるステランティスのモータースポーツ部門責任者、ジャン-マルク・フィノーは、次のように述べている。
「チーム・プジョー・トタルエナジーは、2022年のカレンダーを構成する6戦のうち、フロリダ州のセブリングで開催する開幕戦には出場しない」
「9X8は、競争力のレベルや信頼性、オーガナイザーとの合意などに基づいてデビューする予定であり、開発プログラムの進行に応じて定期的に情報を提供する」
「シーズンを通して参加することなく、特定のレースだけに参加することも可能だが、その場合、一貫性に欠ける」
「ただ、9X8が全てのレースに出場しなくても、我々の開発作業やホモロゲーションプロセスが進むにつれて、オーガナイザーとより密接な協力関係を築くことができるだろう」
現行のLMH規則では一度ホモロゲーションを受けると、2025年までマシンのスペックが事実上凍結される。
またプジョーはWECから、6月のル・マン24時間レースに参加するためには、事前に少なくとも1レースに出場する必要があると告げられている。つまり、ル・マンを戦うためには、5月のスパ6時間レースに出場する必要がある。
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