大改造されたポルシェ919HV、ニュル北コースでのタイム更新目論む

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大改造されたポルシェ919HV、ニュル北コースでのタイム更新目論む
2018/04/20 9:18

ポルシェは、大改造された919Hybrid”Evo”を来月のニュルブルクリンク24時間レースでデモランさせる予定だ。

 2017年末をもってWEC(世界耐久選手権)を撤退したポルシェは、ポルシェ919Hybridに大改造を施した”Evo”仕様を来月のニュルブルクリンク24時間レースでデモランさせる予定だ。

 今月、スパ・フランコルシャンを走り、F1マシンを凌駕する非公式ラップレコードを更新した919Hybrid”Evo”。そのマシンはドイツに渡り、5月12・13日に開催されるニュルブルクリンク24時間でのデモ走行を行う予定だ。

 ポルシェはニュルブルクリンク・北コースでの最速タイムの更新を目論んでおり、そのための準備を行っていることをポルシェ公式のティザー動画で示唆している。

 現在ポルシェは北コースでの2つのラップレコードを保持している。そのひとつは1983年ニュルブルクリンク1000km耐久レースの予選のもので、ポルシェ956をドライブしたステファン・ベロフが、6分11秒13というレコードタイムを記録した。もうひとつは最新の911GT2 RSが記録した6分47秒25であり、これにより最速の市販車であると謳われている。

 今後WECに参戦しない919Hybrid”Evo”は、レギュレーションに縛られていないものの、パワートレインのハードウェアには手を加えられていないという。919Hybrid”Evo”に搭載されたコンパクトなターボチャージャー付2リッターV型4気筒エンジンは710馬力、2種類のエネルギー回生システム(フロントホイールのブレーキエネルギーと排気エネルギー)は434馬力を発生させる。

 レギュレーションの制限から解放されたエアロダイナミクスは、新たに大型化されたフロントディフューザーとそれに見合った新しい超大型リヤスポイラーの両方が、空気抵抗低減システムをアクティブ制御する役割を果たしている。

 またフロントディフューザーの後端を調整するための油圧作動式のシステムが搭載され、リヤスポイラーメインプレーンとフラップ間のスロットを開くことで、エアロダイナミクス効率が改善されたという。アンダーフロアは、固定式のサイドスカートと回転式ベーンとフロアが最適化され、できるだけ効率的になるように改良された。

 これらの変更により、全体でダウンフォースが53%増大し、効率が66%向上したことをポルシェは明らかにしている(2017年WECスパ戦の予選と比較した場合)。

 また実際にレースで走っていた仕様の919Hybridとの比較で、乾燥重量は39kg減の849kgとなった。これを達成するため、高速で1周を走るのに必要のない、エアコンディショナーやフロントウインドウワイパー、複数のセンサー、レースコントロール用の電子機器、ライトシステム、空気圧ジャッキシステムなどは全て取り除かれている状況であるという。

 ニュル24時間の後、919Hybrid”Evo”は7月のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード、9月のブランズハッチ、10月のラグナセカでその驚異的なパフォーマンスを披露する予定だ。

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