雨のFP1は50号車がトップでフェラーリワンツー。トヨタは7号車が6番手|WEC富士
WEC第6戦富士6時間レースのフリー走行1回目が行なわれ、ウエットコンディションの中でフェラーリの50号車がトップとなった。
FIA世界耐久選手権(WEC)第6戦富士6時間レースのフリー走行1回目で、フェラーリの50号車がトップタイムをマークした。
台風13号が日本列島に接近している影響で、レーシングカーは走れないほど天候が悪化するのではないかとも危ぶまれていた富士スピードウェイでのWEC富士6時間レース初日。しかしFP1は雨は降っているものの走行は可能なコンディションとなり、定刻通りセッションがスタートした。
小雨の降る中、90分のセッションがスタートすると、早々に多くのマシンがコースインし、まずはマシンのチェックを行なった。
ホームレースを迎え、タイトル獲得に向けて好結果が欲しいトヨタの2台や、アンドレ・ロッテラーの乗るポルシェ6号車を筆頭に、各車コンディションを確かめながら周回。徐々にタイムを上げていった。
しばらくはホセ・マリア・ロペスが記録したトヨタ7号車の1分41秒073が最速タイムだったが、セッション開始から30分を前にポルシェのカスタマーチームであるJOTA38号車が1分40秒953を記録し、それを上回った。
次第にレコードラインが乾き、マシンが捲き上げる水の量も減っていくと、ポルシェ5号車のフレデリック・マコヴィッキが1分40秒252を記録してトップタイムを更新。セッション開始から60分を前にフェラーリ51号社のジェームス・カラドがそれをさらに上回る1分40秒192をマークした。
セッション残り30分を切り、コース上でFCY(フルコースイエロー)の手順チェックが行なわれている中で、再び雨が降り始めることになった。ただ幸い雨はそれほど強くならず、その後フェラーリ51号車のアントニオ・ジョビナッツィが1分39秒198をマーク、トヨタ8号車も3番手に浮上するなどペース改善は続ていった。
結局、レコードラインが乾き路面の色が変わり始めているようなコンディションでセッションは終了。ラスト数分で立て続けに最速タイムが更新され、最終的にトップはフェラーリ50号車。最後にスリックタイヤを履き、2番手以下を2.6秒引き離した。
2番手は51号車が続き、フェラーリがワンツー。3番手にプジョー94号車が続き、4、5番手にはポルシェの2台がつけた。
トヨタは7号車が6番手、8号車が7番手。淡々と周回を重ね、今後に向けた作業に集中していたような印象だ。
LMP2クラスは28号車JOTAがトップタイムをマーク。LM-GTE Amクラスはデンプシー-プロトンの77号車ポルシェがトップとなった。
星野敏と藤井誠暢擁するDステーション・レーシング777号車アストンマーチンはAmクラス5番手。ケイ・コッツォリーノと小泉洋史が乗るAFコルセ21号車フェラーリはAmクラス7番手だった。
急遽WECデビューが決まった宮田莉朋と木村武史がドライバーを務めるケッセル・レーシング57号車フェラーリは、40周を走りAmクラス11番手でセッションを終えている。
各車まずはウエットコンディションの中でマシンの感触を確かめたが、土曜日以降の天候は回復傾向の予報となっている。このセッションではまだまだ週末の勢力図は分からないと言えるだろう。
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