僅差の予選2番手となったトヨタ8号車平川亮「現状の中で最大限やれた」と自身のアタックには満足
WEC第7戦富士の予選で2番手となったトヨタ8号車の平川亮は、現状で最大限のアタックができたと語った。
#8 Toyota Gazoo Racing Toyota GR010 - Hybrid: Sebastien Buemi, Brendon Hartley, Ryo Hirakawa
写真:: JEP / Motorsport Images
世界耐久選手権(WEC)第7戦富士6時間レースの予選で、2番手となったトヨタ8号車の平川亮は、置かれている状況の中で最大限の走りができたと語った。
今回、WECで初めて予選アタックを担当した平川は、ハイパーポール進出をかけた12分間の予選で8番手。ハイパーポールに駒を進めると、先にアタックした僚機7号車の小林可夢偉が記録した1分29秒065を上回る、1分28秒942をマーク。タイムシートのトップに躍り出た。
これでポールポジションを手にしたかと思われたが、キャデラック2号車のアレックス・リンが0.041秒差でポールを奪取。8号車は2番手から決勝をスタートすることになった。
「もちろんポールを獲れれば最高でしたが、今置かれている状況を考えると最大限やれたと思うので、そこについてはしょうがないというか、自分としては満足しています」
そう予選を振り返った平川。今週末は予選を担当するということが走行前から決まっていたことから、見える景色も普段とは違っていたという。
「レースウィークの雰囲気が全然違っていて、木曜から、予選でどうタイムを出すかということしか考えていませんでした。ニュータイヤも4セット使えたので、これも今までにないことですし、気持ち良かったです」
「(予選)Q1は攻めすぎて何回か失敗がありましたが、ハイパーポールは路面が良くなるのにアジャストして、しっかりまとめられて良いタイムが出たと思います」
「自分自身にとってもチームにとっても日本がホームということで、その分プレッシャーもありますし、僕たちは日本で10戦9勝しているということもプレッシャーになりますが、富士はよく知っているので、今回の予選は地の利を活かせたのではないかと思います」
決勝に向けては、まず何よりもスタート直後の混乱を無事に切り抜けられるかどうかが重要だと語る平川。ロングランペースについては未知数なところが残っているものの、タイヤをうまく使って良いレースがしたいと意気込んだ。
「路面温度も高くタイヤにもきついので、(決勝では)その辺りのマネジメントが重要になると思います。ここはスタートから1コーナーまでが長く、スタートで毎回何かが起きるので、そこが鍵になると思います」
「ロングランペースは走ってみないとなんとも言えませんが悪くはなさそうなので、そこが勝負だと思います。すごくアドバンテージがあるとは思わないですが、2スティント目で差をつけられるように、1スティント目でセーブしつつ、チャンスがあれば前に行く形でやれればと思います」
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