中嶋悟、WEC勇退の息子一貴を労う。NAKAJIMA RACING後継の可能性については「彼の人生ですから」と多くを語らず
今季限りでWECを勇退する中嶋一貴について、父である中嶋悟は「色んなことを経験しながらよく頑張った」とコメントした。
写真:: Masahide Kamio
11月3日(水)、トヨタのWEC(世界耐久選手権)ドライバーである中嶋一貴(以下:一貴)が今季限りで同シリーズから勇退することを発表した。つまり、11月6日(土)にバーレーンで行なわれる最終戦が彼にとってのWECラストランということになる。
そんなバーレーン戦を前にして、日本でNAKAJIMA RACINGの総監督としてスーパーGT第7戦を戦っている父・中嶋悟(以下:中嶋監督)に話を聞いた。
一貴はこれまで、ル・マン24時間レース3連覇、2018-2019シーズンのWECシリーズチャンピオン、そしてFIA殿堂入りなど、世界選手権の舞台で輝かしい実績を残した。そんな息子の活躍について中嶋監督は「頑張ってやっていたと思いますよ」と語り、こう続けた。
「あとちょっとで止まっちゃったりだとか(注:2016年のル・マン24時間で中嶋はチェッカー目前でトラブルに見舞われ優勝を逃した)、色んなことを経験しながらも、ル・マンで3回勝ったというのはよく頑張ったと思います」
一貴の今後の計画についてはまだ明らかにされていないが、トヨタのWECチームで新たな役割を担当する可能性があるとされている。中嶋監督は、実の息子である一貴が下した決断や今後のことについて「今の段階で僕がとやかく言うのは、“他の家”のことを言うようなものなので、良くないと思います」とコメントするに留め、多くを語ることはしなかった。
一貴はこれまで、父がホンダ系のチーム、レーシングスクールを率いてきた中で、フォーミュラ・トヨタ・レーシングスクールに進み、以来トヨタ系のドライバーとして活躍してきた。そういった背景もあり、ホシノインパルの星野一義・一樹親子のように、息子である一貴が父のチーム、NAKAJIMA RACINGの後継者として仕事をする……その可能性はあまり高いとは言えないだろう。
このことについて、中嶋監督は父親としてどう感じているのだろう?
「それはもう、彼の人生ですから」は中嶋監督は言う。
「突然ウチへ来るというよりも、自分が長いことお世話になったところで、(仕事をしたい)というのが普通じゃないですかね」
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