WEC開幕戦優勝の中嶋一貴「色々あって、ル・マンに向け良い準備に」

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WEC開幕戦優勝の中嶋一貴「色々あって、ル・マンに向け良い準備に」
執筆:
2018/05/08 3:03

TOYOTA GAZOO Racing8号車の一員としてWEC開幕戦に優勝した中嶋一貴が、レース後記者団の取材に応えた。

 スパ・フランコルシャンで行われたWEC(世界耐久選手権)スーパーシーズンの開幕戦。優勝を果たしたのは、セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/フェルナンド・アロンソ組の8号車トヨタTS050Hybridだった。

 今季唯一のマニュファクチャラーチームかつハイブリッド搭載のLMP1マシン、その上僚友の7号車が予選で燃料流量計の申告ミスによるタイム抹消という処分を受けたため、”8号車の勝利は間違いない”という見方が大半だった。

 しかし中嶋は、それほど簡単な勝利ではなかったと感じているようだ。

 勝利したことで「ホッとしているか?」と尋ねられた中嶋は、次のように語った。

「そうですね。チームとしては1-2で終われたのは良かったと思います。7号車には昨日(予選で)ちょっと残念なミスがあったり、今日はセーフティカーでリードを失ったりと色々なことがありましたけど、ル・マンへの準備としては良かったと思います。いろんなことがありつつ1-2で終われたのは、ポジティブにとらえて良いと思います」

 その中嶋は、フェルナンド・アロンソからバトンを引き継ぎ、コースへと飛び出していった。しかしその次の周にピットインした。一体何があったのか?

「ちょっと座り位置に問題がありました。後ろとのギャップもあったので、ピットに戻ることにしたんです。ベルトを締めてくれる人、それがドライバーヘルパーというんですが、『彼をお願い!』と無線で言いました。そういう感じです」

 その後コースに復帰した中嶋は、すぐにターン1”ラ・ソース”でスピンしてしまう。

「普通に(コーナーに)入っていったら、『アラッ?』って感じでした」

「1スティント目が思いのほかオーバーステアで、スピンしたのも見てのとおりです。それでも何とか帳尻合わせて行きました」

 その後中嶋は、最初のスティントを終えた段階でフロント2輪を交換した。

「それで2スティント目も思ったほど悪いバランスではなかったですし、3スティント目まで行けました。クルマのバランスがその時々で変わったりしていたので、それは難しかったですが」

「(クルマのバランスについては)満足いく人は誰もいなかったと思います。でも、思いのほか悪くなかった。トラフィックは少し難しかったです。僕らはリスクを取るポジションでもなかったので、トラフィック(への対処)は引き気味でやっていましたから、それは難しかった」

 開幕戦でトヨタ勢は、LMP1のハイブリッド非搭載マシン最上位であるレベリオン勢に2周の差をつけてフィニッシュした。この結果によりル・マン24時間に向けて、パフォーマンス調整(EoT)が変更される可能性もある。

 レベリオンをはじめとしたハイブリッド非搭載マシン勢との現時点での差について訊かれた中嶋は、次のように答えた。

「あまり信用できませんね。SMPレーシングは、直線でも遅かったですから。そんなわけないでしょと。レベリオンについては分かりませんけどね」

「でもこのままル・マンに行けば、そこそこの差になると思うんです。レースのベストタイムなんて、1秒くらいしか違わないですから」

 次戦はいよいよル・マン24時間。悲願の初優勝に向け、挑むことになる。

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この記事について

シリーズ WEC
イベント 第1戦スパ6時間
サブイベント 土曜日 決勝レース
ロケーション スパ・フランコルシャン
ドライバー 中嶋 一貴
チーム Toyota Gazoo Racing
執筆者 赤井邦彦
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