ブルーノ・セナ、WECのサクセス・ハンディキャップに厳しい評価「トヨタと”ちゃんと”レースしたい」
ブルーノ・セナは、WEC残りの3戦でレベリオンとトヨタが適切なレースができるようになることを望んでいる。
FIA世界耐久選手権(WEC)は、新型コロナウイルスの影響でシーズンが中断されている。しかし今週末のスパ6時間レースでシーズンが再開され、9月にル・マン24時間レース、11月にバーレーン8時間レースが実施される予定となっている。
今季、WECのLMP1クラスには複雑な”サクセス・ハンディキャップ”が導入された。これによりプライベーターのレベリオンが、クラス唯一のマニュファクチャラーチームであるトヨタと戦うチャンスを得た。
この新しいハンディキャップにより、シーズン序盤を支配したトヨタは重いハンディキャップを背負い、レベリオンは上海とオースティンで勝利を挙げた。
しかしレベリオンのドライバーを務めるブルーノ・セナは、サクセス・ハンディキャップについて、トヨタとレベリオン間のパフォーマンス差が広がり、どちらかがレースを支配してしまっていると考えている。
「ハンディキャップにより、とても奇妙なシーズンになっている」
セナはそう語った。
「あるチームが強すぎることもあれば、他のチームが強すぎることもある。もちろん、勝てるクルマが1台だけしかないよりはマシだけど、レベリオンのみんなは『ちゃんとレースがしたい。トヨタが手がつけられないほど速くなければいいんだ』と話している」
「バーレーンではそのチャンスがあったけど、ターン2でジネッタに台無しにされた。トヨタと本当に良いレースができたはずなんだ。残念ながらその後、ギヤボックスにも問題が起きてしまった」
「ほとんどのレースでは、トヨタか僕たちのどちらかが強すぎた。正直に言って少し残念だ」
「どうにかして、ファンのためにもバランスの取れたレースができることを願っている。自分たちのためだけにレースをしているのではなく、みんなに楽しんでもらいたいんだ。だから、最後の周まで戦い続けたい」
セナは、スパと11月の最終戦バーレーンで、トヨタと互角のレースを繰り広げたいと考えている。一方で、ハンディキャップが適用されないル・マン24時間レースは”退屈なイベント”になる可能性があると警告した。
スパでは、ランキング首位のトヨタ7号車が1周あたり3.52秒のハンデを負う。一方、レベリオン1号車のハンデは1.58秒となっている。
「僕たちのハンディキャップが少し増えれば、スパは面白いレースになるはずなんだ」とセナは話した。
「スパは僕たちのクルマに合ったコースだと思う。高速コーナーが多くて、僕たちのクルマはそういうコーナーを得意としている」
「だから、スパではトヨタと良いレースができることを願っている」
「ル・マンでも、できる限り速くなろうと努力はするけど、トヨタに対抗できるチャンスはない。退屈なル・マンになるかもしれないけど、もう少しバランスが取れるようにやってみるつもりだ。そして全てが予定通りにいけば、バーレーンはまたとても面白いレースになるはずだ」
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